薄汚れた壁に掛かるカレンダーに大写しになった彼女。酒飲みの心を慰めてくれるそのコは、いまや“居酒屋のマドンナ”らしい。お酒の割り材「ハイサワー」の博水社が制作する人気の販促物、美尻カレンダーの美尻ちゃんだ。

 2015年版は“ハート形のお尻”を追い求めた。来年には創業88周年を迎える同社、2016年版のテーマは「末広がり(八)のLOVEを込めて、腕を組んで恋人気分を味わえるお尻」。見どころは「八」の字のラインを描く「腰のくびれ」と、お尻を引き立てる腕、手、指…。ヒップモデルの水着姿など女性がお尻をアピールする33万枚を超える写真素材をフルイにかけ、絞りに絞って、ガチで選んだ奇跡の美尻!と自負する田中秀子社長にお尻選びのウラ話を聞いた。

※2015年版美尻カレンダーを解説した「1.6万倍の競争率を突破、『美尻カレンダー』が追い求めた“ハート形のお尻”」もぜひあわせてご覧ください。

いまや、おじいちゃんまで心待ちにする美尻カレンダー

 お酒の割り材「ハイサワー」の販促名物、美尻カレンダーの2016年版が発売された。月めくりの「プレミアム版」(表紙付き13枚、税込2138円)と、隔月めくりの「通常版」(6枚、同1058円)の2種類。迫力満点のA2(420×594mm)サイズで、お尻の中に顔が収まるぐらいデカい。プレミアム版はハイ(8)サワー(30)にかけて830部の限定販売となる。

 博水社が“お尻で販促”するのはなぜか。「お尻で販促!? 『ハイサワー』女性社長が“美尻”にこだわる真っ当な理由」に詳述した。美尻カレンダーは当初、得意先の飲食店に配る販促物としてスタートしたが、飲み屋で目にしたお客からのラブコールに応え、2012年から一般販売を開始。2016年版は7年目。購買層は意外と幅広く、同社へわざわざ電話をかけてくるほど熱心なシニアのファンもいるという。

 お尻の写真は撮り下ろしではない。水着姿のヒップモデルらがポーズをとる「後ろ姿」を集めた膨大な数の写真素材から厳選する。社長以下、女性社員7名による「美尻グッズ部」が目を凝らし、5月下旬から約4カ月を費やして絞り込むのだが、選んでいる最中にも「待ってるからね!」と激励の電話がかかり、発売すれば美尻好きのおじいちゃんからも「待ってたよ!」と喜びの電話が入る。美尻を「ビケツ」と呼ぶ人もいる。

 飲み屋のオヤジもニューフェース(?)の美尻ちゃんとの対面を待ちわびている。「営業担当がカレンダーをお届けに行くと、おお、待ってた待ってたと居酒屋さんがお茶を出してくれるんですって(笑)」。田中秀子社長の声は明るく弾んで楽しそうだ。「美尻ちゃんは話はしないけど、いまや居酒屋のマドンナになっています」。くたびれた酒飲みの心を慰めてくれるのだ。そりゃそうだろう。

日焼けの跡をチラ見せしてくれる美尻ちゃん。いかがでしょうか? 「ハイサワー美尻カレンダー2016」より(画像提供:博水社)
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