楽な着け心地とキレイに見せる工夫を両立し、毎日履けるガードルを目指した「尻まる子ちゃん」。2017年5月にブラックを発売し、9月には新色のベージュも投入した。実売価格は3300円前後(画像提供:HEAVEN Japan)
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 胸は盛ってもお尻はぺたんこのまま……という人は珍しくない。バストの見栄えにはどん欲で、自在に“盛れる”手段を獲得してきた女性たちだが、下半身の補整にはあまり熱心ではない様子。普段のガードル着用率はさほど高くないようだ。

 ガードルとは、お腹やヒップ、太もものシルエットを整える補整下着のこと。着圧が強いほど補整力は高い。半面、着け心地はきつくなる。圧迫感に窮屈さを感じ、ガードルを敬遠する女性が多いのだという。

 ガードルを履けばお尻の形がキレイに見えるのは分かる。でも、締め付けがキツいのはイヤ――。女性たちのこんなジレンマに着目し、「楽な着け心地で、ぺたんこ垂れ尻をぷりっと丸尻に!」とうたうガードルが登場した。その名も「尻まる子ちゃん」。毎日ラクに履けるガードルを目指したという。一見しただけでは分かりづらいが、お尻を立体的に整える仕組みに独自の工夫が凝らされていた。

え?と思わせる巧みなネーミングで攻める

 発売元は、女性用補整下着の製造小売を営むHEAVEN Japan(大阪府河内長野市)。オリジナル商品の企画・開発からネット通販までを手がける会社だ。商品を試着できるサロンも大阪・心斎橋で運営する。社長以外、社員は全員女性で平均年齢は35.5歳。事業戦略室 広報担当の岡先彩海氏は「新しいことにどんどんチャレンジするオモロイ会社」と形容した。

 同社の商品はネーミングの面白さが際立つ。主力商品の「脇肉キャッチャー」はその好例だろう。「もともとバストだったのに背中や脇に流れてしまった『脇肉』をキャッチし、バストに戻す補整ブラジャー」(岡先氏)なのだが、ある年齢以上の女性ならば商品名だけで機能を容易に想像できる。内心ニヤリとするかもしれない。作り手とユーザーの共感を込めたネーミングが、商品の魅力を高めるのだ。「ブラジャーの商品名に『脇肉』を使ったのはおそらく業界初。弊社が元祖と自負しています」(同)とのこと。

 「尻まる子ちゃん」も、「え?」と思わせるインパクトがある。社員のデスクに置かれたプレゼン資料を偶然目にした松田 崇社長が、そこに書かれた「尻まる子ちゃん」というネームに思わず吹き出し、「めっちゃええ! これで行こう!」と決定したのだとか。

 実は、この取材もネーミングに引かれたのがきっかけだった。