「顔を隠す」ためにマスクを着ける女性が増えているらしい。ノーメイクをごまかす、紫外線や乾燥から肌を守る。風邪や花粉症対策というより、美容やすっぴん隠しを目的にマスクを着ける。本来の衛生上の理由ではないので、「だてマスク」と呼ばれる使い方だ。生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、こうした「おしゃれマスク」の需要増加に目を付け、顔の輪郭を美しく見せることを追求した新製品「美フィットマスク」を発売した。“顔を隠して美人に見せる”マスクである。その設計ポイントとは?

実用新案出願申請済みという業界初の新設計による「美フィットマスク」を着けたモデル嬢(画像提供:アイリスオーヤマ)
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用途が多様化し、マスクの需要は拡大している

 家庭用マスクの需要がここ数年、伸びている。2009年の新型インフルエンザ大流行を機に大きく増加し、拡大傾向にあるという(※1)

 マスクといえば、昔は風邪をひいた人が自分の呼気をまき散らさないように着けることが一般に多かった。今はウイルス飛沫や花粉、粉塵などが体内に入るのを予防する目的でも着ける。あるいは仕事中に眠いのを隠すためとか、食事の後の口臭予防とか、逆に周囲のニオイを嗅ぎたくないといった理由でも使われる。香り付き、メイクが落ちにくいなど、機能と付加価値は多様化し、肌や唇を保湿する美容アイテムとして着ける人もいる。用途は拡大し、日常的に使用する消費者が増えている。

 なかには、風邪でも花粉症でもないのに年中、マスクで顔を覆い、「完全に外すのは飯、風呂、寝るときだけ」という若い子もいるそうだ(※2)。 マスクの着用には煩わしいコミュニケーションを避ける「一種の防衛装置」の側面もあると、メディアでは指摘している。