もともとは米国生まれながら、日本人女性のニーズに合わせて進化を続ける水着用ヌーブラ。医療用の代用乳房とまったく同じ素材のシリコン樹脂100%でできたその商品は、手術をしない“外付け”の豊胸ともいえる。水着をその上に着けると、豊胸外科医でも見破るのが難しいらしい。一体、どんな胸ができるのか?

 筆者は2009年、デビューまもない水着用ヌーブラ第1弾を取材し、「『三角ブラ』がコレで着られる! 水着用『ヌーブラ』新登場【その2】」で取り上げた。今回は、第2弾から今年発売の第6弾までの進化と“盛れる威力”に注目したい。その大胆不敵さは驚嘆に値する……。

※本記事は「キャバ嬢の仕事道具『ヌーブラ』はここまで進化した」の続きです。ぜひあわせてご覧ください。

「水着を着るならヌーブラも着けなきゃ!」と購入する女性が増えている

 ヌーブラは、7月の「海の日」の前後2週間が夏商戦の勝負どきだという。水着の下に着ける「ヌーブラ・ビーチ」を、特に20代前半の女性が買い求めるためだ。5年前、バラエティー番組に登場した水着姿の女性の“ヌーブラ着用”を、豊胸手術専門の美容整形外科医が見破れなかったことから、爆発的に人気が広まった。「水着を買ったらヌーブラも買う、というお客が確実に増えている」。こう話すヌーブラジャパン店舗管理担当の角田絵梨さんは、定番化したヌーブラ・ビーチを夏の主力商品として販売に力を入れる。「ファッション水着はおよそ1万4000~1万5000円、ヌーブラ・ビーチが6000円。両方で2万円とやや高額ですが、それでも若い女の子は胸を大きく見せたい欲求が強いんだな、と実感します」(角田さん)

 ヌーブラをここまで“盛る”ことに特化する使い方は、アジア市場だけだという。「本国の米国には、盛る機能を持つ下着もあまりない。スケスケのランジェリーか、もしくは服から透けないベージュ系が多く、ヌーブラも透けないカテゴリーの1つ。“寄せて盛る”という意識そのものが一般的ではありません。ヌーブラは、日常的にドレスを着るときに、いわば大きなニプレス的に“胸を隠すだけ”の使い方が基本ですし、“水着で盛る”という概念も米国ではあまり浸透していませんね」(角田さん)

 そんなわけで、水着用ヌーブラの市場は主にアジア、とりわけ日本の市場が9割を占める。「ほかの子が着けるならあたしも負けられない!」とばかりに、ヌーブラで巧妙にカサ増しして張り合うのだ。

「バストに貼るだけで劇的変化」をうたう水着用ヌーブラのコーナー(西武池袋本店で2016年6月撮影)
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シリコン樹脂100%でホンモノみたいに揺れる“外付けのバスト”は、女性をひそかに夢心地にする。今回取材で訪ねたヌーブラショップ西銀座店の陳列棚
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