玩具メーカー大手のバンダイは2016年、同社で初となる女性向けのプラモデルを発売し、新たな市場の開拓に乗り出した。「カワイイ」をコンセプトにすると、プラモデルにまったく縁のない女性でも興味を示すという。手づくりホビーが広がるなか、「モケジョ」(=模型女子)を中心に、女子のプラモ遊びが人気を集めるかもしれない。

※本記事は、世界初の樹脂成型技術を盛り込んだ「フィギュアライズバスト」について解説した「塗装なしでキラキラの瞳 フィギュア風プラモがすごい」の続きです。ぜひあわせてご覧ください。


成熟する国内プラモデル市場で、手つかずの女性需要を狙う

 国内プラモデル市場で、これまでバンダイが手つかずだったのが女性層だ。「大きな市場になるかは未知数」(バンダイ ホビー事業部 グローバルプロモーションチームの所 学さん)だが、昨年あたりから新たな動きもみられる。ガンダムの劇中に登場するおなじみのキャラクター「アッガイ」を原点とする新キャラクター「プチッガイ」を商品化したところ、アンケートでの女性からの高評価に手応えを感じたという。今年は、新色を加えて展開する。

接着剤を使わずに組み立てられる「プチッガイ」(実売価格は380円前後)。1979年放映の『機動戦士ガンダム』第1作に登場する「アッガイ」という、ずんぐりしたキャラクターのファミリーという設定で、かわいい姿に仕上げて商品化した。2015年発売の4色に加え、今年はミルクホワイトとチャチャチャブラウンの2色を展開。今後も新色を出していく予定とのこと
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こちらがプチッガイ誕生の原点となる「アッガイ」というキャラクターのプラモデル。『機動戦士ガンダム』第1作に登場し、ガンダムファンにはおなじみのキャラクターだ(画像提供:バンダイ)
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 プチッガイは接着剤を使わずに組み立てることができ、プラモデルの初心者にも作りやすい。完成すると手足が動くのでポーズをつけたり、あるいは色を塗ったりデコったりと、好みのアレンジも可能だ。「プラモデルって組んでみるとすごく愛着が沸く。やはり“完成品ではない”ところがプラモデルの一番の魅力でしょう。ホビークラフトを楽しむ女性を狙っていきたい」と所さんは意欲をみせる。