細長い画面をアプリが生かせない

 iPhone Xのディスプレーは、面積が狭くなっただけではなく、細長くなったのも実は残念なポイントだ。いろいろなアプリを試しているのだが、まだ対応しているものが多くないので、せっかくの“全面ディスプレー”が生かし切れていない。特にゲームなどは、切り欠きの部分までしっかり使えるものがほとんどない。

 ウェブページなどを見るときには1行当たりの文字数が少なくなっている。画面の幅が狭いのだから当たり前だ。逆に縦方向の情報量が増えるわけだが、ウェブページを見るときに改行、つまり視線の移動が増えるのは好ましくない。

 写真を表示すると、画面の無駄が増える。多くの写真は縦横比が4対3あるいは3対2なので、画面の真ん中しか使われず、上下は単なる黒い帯になってしまう。「Galaxy S8+」などでは、細長い写真も撮影できるのだが、iPhone Xは、パノラマを別にすれば正方形か4対3の写真しか撮れない。写真表示に関しては、iPhone Xのディスプレーは画質以外にメリットがないのだ。

 ディスプレー関連で、ちょっと笑ってしまうのがキーボードの表示だ。ディスプレーを横にしてキーボードを表示すると、キーボードが画面の半分以上を占有してしまう。iPhone 8 Plusまではちょうど半分程度だったのだが……。操作性が良くないし、すごく無駄に感じる。もちろん、ディスプレーを縦に持って縦表示で使えば編集エリアは広くなるのだが、iPhone 7 Plusを使っていた僕としては、今度はキーがやや小さく感じる。

ウェブページの閲覧では、iPhone 7 Plusの縦横比のほうが使いやすい
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写真を表示すると上下の無駄がよく分かる。写真のサイズもずいぶん違ってくる
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「ホームスケイプ」というゲームを起動してみたところ。画面をフルに使えていない
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縦表示の「ツムツムランド」はマップ画面では全画面表示になる。ただこれも、プレー画面になると上下が黒い帯になってしまう
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画面を横にしてキーボードを表示すると、入力画面には40文字×4行分しか表示できない
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