細部の完成度は神々しいばかり

 ガラスと金属で構成されているスマートフォンはもはや珍しくない。僕が愛用している「Galaxy S8+」も両面がガラスパネル、サイドが金属製で、仕上がりは文句なしの100点だ。

 しかしiPhone Xの完成度は圧倒的で、120点を付けたい仕上がり。こうも美しい理由は、細部を見ていくと納得できる。例えばガラスと金属の隙間は非常に細密で、かつ均等だ。恐ろしいほどのこだわりで、歩留まりを相当に下げてでも完成度の高さにこだわっていることが伝わってくる。Galaxy S8+も隙間は細いのだが、じっくり見ていくとiPhone Xほど均等ではないのだ。

 ボディーを取り巻いているステンレススチールには電波を通すためのバンドが組み込まれている。樹脂と金属という異なる素材なのだが、おそらく“研き”が完璧なのだろう、段差はまったく感じられない。Galaxy S8+の場合、指で触れても段差は感じないが、金属と樹脂の質感の違いは伝わってくる。iPhone Xの場合は、ボディーの周囲をなでたくらいで樹脂のバンドを特定するのは無理だ。

 「細部にこそ神は宿る」と、久しぶりに言いたくなった。ありとあらゆる部分の仕上げに徹底的にこだわっているからこそ、全体がここまで魅力的な仕上がりになるのだろう。もはや、工芸品の域と言っても過言ではない。これを大量生産するのだから、なんともすごい話だし、こんなぜいたくな端末を使えるなんて幸せじゃないか。

外周のバンドはステンレススチールで、樹脂のラインも違和感がない
[画像のクリックで拡大表示]
背面のガラスと金属部分の組み込み具合も完璧のひと言だ
[画像のクリックで拡大表示]
鏡面のように磨き上げられているので、僕の技術ではどう撮影しても自分が映り込んでしまう
[画像のクリックで拡大表示]