どんな製品でも、そこそこの価格で、実用に十分な機能・性能を備えるものが最もコストパフォーマンスが高い。僕だって、コストパフォーマンスが高い製品を高く評価する。だが、時には「それだけではつまらない」とばかりに必要もないのに時速200kmも出るスポーツカーを欲しがったり、フルHDと区別がつかないのに4K表示が可能なスマートフォンに心躍らせたりする。ある意味、無駄だったり非効率だったりすることもあるのだが、それでもほしいと思ってしまうのだ。

 そこで、ソニーから登場した「ICD-TX800」である。リモコンで操作できるという超小型ステレオICレコーダーなのだが、誤解を恐れずに言うなら、この製品の「技術の無駄遣い感」がたまらない。ウェブの製品紹介ページには「さりげなく自然に録音できる新形状」と書かれている。

 「いや、スマートフォンでもさりげなく録音できるだろう」などと言う人もいるかもしれないが、会議や取引先との打ち合わせなどで机の上にスマホを置いておくのははばかられることもある。メーカーとしては「さりげなく」と表現しているが、かばんやポケットにセットしておけば、相手に気付かれることなく録音できるのが利点だ。スマートフォンを取り出せない場面でこそICD-TX800の出番なのだ。

 リモコンで操作できるので、例えば学校で、教壇の近くの目立たないところにICD-TX800を置いておき、授業が始まったら、自分の席から操作して録音を始めるといった使い方もできる。

本体サイズは約38.0×38.0×13.7mm。約138.3✕67.1mmのiPhone 7 Plusと並べるとコンパクトさがよく分かる
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ICD-TX800の本体と付属品。リモコンのほか、キャリングケース、イヤホン、USBケーブルなどが付属する
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