Milanoteがブレストのスタンダードになる!?

 Milanoteが向いているのは、ぐちゃぐちゃした情報を視覚化することだと思う。ブレーンストーミングなど、さまざまな意見が混在する会議の内容を記録する際には重宝するはずだ。

 しかも「ボード」は、ほかのユーザーと共有してリアルタイムで編集することもできる。ブレスト中、メンバー全員で同じ画面を見ながら、出た意見を「カード」に書いて共有している「ボード」に貼り付けたり、その「カード」の配置を変えて分類したり、ホワイトボードのように使うことができるのだ。会議をグッと効率化できるだろう。これからは、そういった会議の進め方がスタンダードになっていくのではないかと思う。

 作成した「ボード」は、PDFやWord文書の形式で書き出すことができる。ただし、PDFに書き出すと日本語が文字化けするのは、早く直してほしいところだ。また、Word文書への書き出しでは、貼り付けたカードの位置で文章や写真の順序が自動的に決まるなど、困った“クセ”もある。

 Milanoteは、僕にとっては非常に魅力的なサービスだが、頭の中のもやもやを視覚化する必要がない人は、全く興味を引かれないかもしれない。メモアプリとしてはOneNoteやEvernoteなどの定番があるので、一芸に秀でたアプリでない限り、わざわざ乗り換える必要はないともいえる。それでも、この自由度には今まで使ったサービスとはひと味違う可能性を感じるのだ。例えば、気になる記事のクリップや会議の議事録、資料まとめなど、従来通りのメモにはOneNoteやEvernoteなどの定番アプリ、ブレストやアイデア整理など自由な発想を引き出したいときにはMilanoteというように、組み合わせて使うのがよさそうだ。今後の日本語対応や多機能化に期待している。

ファイルはPDFやWord文書形式で書き出せる
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PDFへの書き出しでは文字化けが発生したのが残念
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Word文書には写真も書き出せる
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「ボード」はメールで招待すると、ほかのユーザーと共有できるようになる
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著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『一流のプロから学ぶ ビジネスに効くExcelテクニック』(朝日新聞出版)がある。
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