USB Type-C充電に対応したのは素晴らしい

 レッツノートSVが完成度の高い機種であるのは間違いないが、SZで満足している僕としては買い替える気にはならない。むしろ、長く使えるのがレッツノートのいいところだと再認識しているくらいだ。しかも今回はデザイン的にもほとんど変わっていないので、SZが古めかしく見えるようなこともない。何より税込みで30万円近い出費は大きい。

 とはいえ、レッツノートSVには買い替えたい気持ちにさせるポイントもある。レッツノートSZにない顔認証はうらやましいし、さらに心をくすぐられるのはUSB Type-C端子を搭載していることだ。しかも、USB Type-C端子はPowerDelivery(PD)に対応しており、他の機器の充電にも使えるし、自身の充電も可能だ。レッツノートSZに付属するACアダプターは専用端子だが、USB Type-C端子とどちらからでも充電できるわけだ。

 実際に試してみたところ、手元にあったモバイルバッテリーやUSBアダプターからもUSB Type-C端子経由で充電できた。付属のACアダプターの出力は85Wだが、僕がテストしたモバイルバッテリーとUSBアダプターは30Wなので充電速度は落ちるだろう。今回は時間がなかったのだが、機会があれば充電時間を計測してみたいと思っている。もちろん、そうした使い方はメーカーが保証するものではないが、モバイルバッテリーをスマートフォンなどと共用できるのはありがたい。

 PD対応USB Type-C端子の存在は、複数の端末を持ち歩くモバイルユーザーにはとても大きな購入動機になるはずだ。正直に言うと、やや保守的なレッツノートが先陣を切るとは思っていなかったのだが、PD対応USB Type-C端子を搭載したことで一気にライバルを突き放した感すらある。

PD対応のUSB Type-C端子では予想外にレッツノートが先陣を切った
[画像のクリックで拡大表示]
ACアダプターは従来同様、独自の端子だがUSB Type-C端子からも充電できる
[画像のクリックで拡大表示]
付属のACアダプターの出力は85Wとなっている
[画像のクリックで拡大表示]
30W出力のモバイルバッテリーで充電できるのは重宝しそうだ
[画像のクリックで拡大表示]
モバイルバッテリーと同様、USBアダプター経由での充電にも対応
[画像のクリックで拡大表示]

著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『ここで差がつく! 仕事がデキる人の最速パソコン仕事術』(インプレス)がある。
Facebook: https://www.facebook.com/toda001