僕は、国内のパソコンメーカーを応援している。日本らしい製品の登場はうれしい限りだ。ところが、最近はパソコンの売れ行きが芳しくないのだろう、各社とも苦しいのは想像に難くない。製品を企画・開発する予算も限られるのだろう。

 中でも、富士通は特に勢いがないように感じる。昔は超小型のモバイルノートなど、魅力的な製品を矢継ぎ早に投入していたものだ。「らくらくパソコン」など、徹底して初心者に優しいモデルに先鞭を付けたのも富士通だった。

 ちょっと提言めいた内容で恐縮だが、今回は富士通の「arrows Tab QH35」を見ていて「富士通よ、もっと頑張れ!」という思いを強くした。パソコン全体が低迷している今だからこそ良い製品は目立つ。実績のある富士通には、むしろチャンスだと思うのだ。

 arrows Tab QH35はキーボード兼用のカバーが付属するタブレット。最近人気のあるカテゴリーの製品だけにライバルも多く、マイクロソフトの「Surface」をはじめ、東芝の「dynaPad」やNECの「LAVIE Direct HZ(D)」など、完成度の高いモデルが目白押しだ。

 そんな“激戦区”に登場したarrows Tab QH35は、果たしてどこまで食い込めるのだろうか? 液晶は10.1型と大きめのサイズで、キーボード込みの直販価格は7万2000円程度、安価な店なら6万円台と、他社製品より低めだ。

arrows Tab QH35は、キーボード兼用カバーが付属するタブレットだ
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