Galaxy S8+との価格差は3万円

 ファーウェイの上位モデルは、ライカブランドのデュアルカメラがセールスポイントだ。Mate 10 Proも、1200万画素のカラーセンサーと2000万画素のモノクロセンサーを搭載している。

 他社のデュアルカメラ搭載モデルは、多くが標準レンズに望遠や広角レンズを組み合わせているのだが、ファーウェイはあえてモノクロセンサーを採用した。モノクロセンサーは、カラーセンサーと違って取り込める光の量が多く、カラーセンサーで取り込んだ色情報とモノクロセンサーの陰影を合わせることで美しい表現が可能になる。早い話が、2つのレンズに機能を割り当てるのではなく、美しさをアップするために組み合わせて使っているのだ。

 実際に写真を撮影してGalaxy S8+と比べてみたが、普通のスナップではさほど差がなかった。ただ、よく見比べると、Mate 10 Proのほうが色鮮やかに感じるケースがあった。また、モノクロや背景ぼかしはMate 10 Proが優れているように感じた。

 有機ELを搭載するSIMフリーのAndroidスマートフォンは、ほかに「moto Z2」や「ZenFone 4 Pro」などがあるが、解像度はフルHDにとどまる。SIMフリーでトレンドの細長いディスプレー+有機ELを選ぶなら、Mate 10 Proが唯一の選択肢になる。Mate 10 Proの価格は8万9800円となかなかの出費だが、細長いディスプレーは今後主流になることは想像に難くないので、これから買うならお薦めだ。

 なお、Galaxy S8+は11万8584円とMate 10 Proより3万円ほど高いが、ディスプレーの質、おサイフケータイなどの機能を含めて考えると利は大きい。NTTドコモで購入してもいいのなら、Galaxy S8+のほうがいいだろう。

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左がMate 10 Pro。紅葉している銀杏を撮影したが、どちらも文句なしに美しい
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左がMate 10 Pro。日影で撮影した。Mate 10 Proのほうが標識の赤が鮮やかだ
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左がMate 10 Pro。右のGalaxy S8+はアプリでモノクロに加工した。Mate 10 Proのほうがディテールがしっかり撮れている
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背景をぼかした撮影。Mate 10 Proのほうがボケ味が強いが、輪郭がややざらついている印象

著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『ここで差がつく! 仕事がデキる人の最速パソコン仕事術』(インプレス)がある。
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