Best for 2009

2009ヒット商品ランキング第12位「ルクエ」 家事から楽しみへ 新素材が料理を変える

食材を入れて電子レンジで加熱するだけ。水も油も使わず誰でも簡単に蒸し料理が作れる「ルクエ」のスチームケースは、2年足らずで10万個以上を売り上げた。男性の購入者も多く、キッチンツール市場では異例の出来事だという。 なぜルクエはここまで売れるのか。ルクエというブランドを日本の食生活に、キッチンの風景に描き加えたコラムジャパン社長の増田浩司氏に、スチームケース誕生の経緯と大ヒットの理由を伺った。

ルクエだから実現できたキッチンツールの新境地
 家具や小物をヨーロッパから輸入販売するビジネス自体は、特段に珍しいものではない。しかし、ルクエのキッチンツールをはじめ“ヨーロッパ人の知恵”を日本に紹介するコラムジャパン、そして増田氏は、単なる商品の配達人には留まっていない。大ヒットの秘密は、まずこの点にある。
「ルクエの日本導入は2001年からですが、日本向けの商品開発とマーケティング活動を本格的に開始したのは2006年からです。その間5年、日本人の思考やニーズを徹底的に研究しました。そして生まれた製品がスチームケースなのです」
 増田氏は、かつて金属メーカーでヨーロッパ企業と形状記憶合金の用途開発を行っていたという。現職とは無関係のような経歴だが、ここでの半導体用シリコン素材との出会いが人生を変えたのだ。
「先端科学の結晶から生まれたプラチナシリコン素材は、調理用オーブンで加熱できるほど熱に強く、柔軟で耐性に富み、安全性が高いのが特徴。このハイテク素材を、一般家庭の日用品というローテクの世界に持ち込んだら、どれほど素晴らしい世界が生まれるのだろう? それがすべての原点でした」
 アメリカの文化を採り入れた日本では、電子レンジが活躍する場面が圧倒的に多い。それならば、温めや下ごしらえなど従来の発想にこだわらない、まったく新しい電子レンジ使用法をプラチナシリコンで創造しよう。その願いを叶えるための最良のパートナーとして、ルクエは選ばれたのだ。



モノだけでなく暮らしを作るルクエがあれば毎日が潤う
 なぜルクエは驚くほど臨機応変で、発想力と創造力に溢れているのか? 増田氏は、ルクエがスペインの企業であること、そしてデザイナーのルキ・ヒューバー氏がスイス出身であることが幸運だったと語る。
「スペイン人は、他の歴史ある国とは違い、既存の手法や伝統の重みに囚われすぎることがない。肩の力が抜けていて無駄なプライドに振り回されず、国を挙げて進取に取り組む柔軟性に長けています。ルクエも、ドイツなど他企業の下請けとして陰に隠れることをよしとしながら、高い技術力とクラフトマンシップを育んできました。
 デザイナーのルキ・ヒューバーも、永世中立国出身のためか、驚くほどフレンドリーかつ発想が柔軟。新しいことを楽しんでやろうという好奇心のかたまりのような性格です。日本のキッチンにこんなツールがほしいな、という漠然とした願いを次々と形にしてくれますし、それはダメだ、と頭から決めつけることがありません」
 だからこそ、プラチナシリコンという最新素材を大胆かつ美しくキッチンツールに採り入れることができた。そして、ルクエは日本人の暮らしにすんなりと溶け込み、新しい日常風景の提案に成功したのだ。
「日本の、そして世界中の人々のクッキングにおけるパラダイムシフトを起こさせる。ルクエのルキコレクションは、そんな世界を目指しました。例えばスチームケースのターゲットは、料理をやってみようと思いながらも最初の一歩を踏み出せないでいる、老若男女すべての方。私自身もスチームケースと出会うまでは、“料理を楽しむ”という言葉を知りませんでした。
 そんな人がスチームケースを手に取ると、自分とは距離感があったクッキングの面白さがグッと身近になります。食材を切って並べて電子レンジで加熱するだけなので誰にでも使いこなせますし、使用後の洗浄や収納に煩わされることがないのも、後片付けが苦手な男性にピッタリです。
 何よりもスチームケースで作った料理は、とにかく美味しくてヘルシー。素材の味わいや盛り付け姿の美しさにもこだわる日本人の食文化にとって、このメリットは非常に魅力的です」
 姿形はヨーロッパでありながら、日本人の琴線に触れる存在。ルクエが絶賛される秘密は、この奇跡的な和洋文化のコラボレーションにあるのは間違いない。


◆ ルクエ スチームケースシリーズ 調理の楽しさを、すべての人に贈る

ヘルシーな蒸し料理を電子レンジで簡単に作れる「スチームケース」。安心安全な素材、プラチナシリコンの特性を存分に生かしたキッチンツールだ。5250円。ハーフサイズの「スチームケース ペティート」は3780円。トレイ付きの「ファミリースチームケース」は1万500円。

協力/コラムジャパン株式会社 
お問い合わせ先/TEL.03-3252-7571 http://www.coram.co.jp/

ルクエ スチームケースの生みの親 ルキ・ヒューバー氏
「新しいクッキングの世界を自由に切り開いていくことが楽しい」と語るのは、ルクエ スチームケースのデザイナーであるルキ・ヒューバー氏。そんなルキ氏に商品のこだわりを伺った。「プラチナシリコンは衛生的なのはもちろん、デザインを作り上げやすい柔軟性や発色も特徴的です。今回は蒸し料理ということもあり、“南米特有のバナナの皮で素材を包み込んで蒸す”というイメージで作りました。料理が出来上がってフタを開けるときのドキドキ感を大切にしたかったので。色についてもこだわっています。料理はみんなをハッピーにするので、フルーツやベジタブルの色をできるだけ使っていますし、メインカラーは元気なトマトカラーを採用しました。日本のみなさんに、今まで以上にクッキングを楽しんでもらえればと思います」

コラムジャパン株式会社 代表取締役社長 増田浩司氏
「クッキングの、美味しさの新しい価値観をお届けします」

コラムジャパン代表取締役社長・増田浩司氏。ルクエのデザイナー、ルキ・ヒューバー氏とともに、新素材や新発想を採り入れ“料理を楽しむ”素晴らしさを提案し続ける。

刻んだ野菜の上にサーモンの切り身を乗せて蒸し料理開始。そのまま電子レンジやオーブンへ入れれば完成。耐熱温度は-30℃~260℃。レシピブログではさまざまなメニューが確認できる。http://www.lekue.jp/

写真の黒色“アナスタシア”のほか、食材の自然な色をイメージした“トマト”“ライス”をリリース。料理の美味しさを引き立て、食卓の風景を盛り上げてくれる色づかいだ。


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増田氏が見せてくれた、新商品の“原石”。ニオイ、食感、味など、美味しさと新鮮な驚きを生み出すには、素材そのものへの造詣が大切になる。


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レモンを絞りながら、そのまま料理にかけられる、合理的でハイセンスな単機能ツールレモンスクイーザーもルクエらしいアイテムだ。1575円。


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しっとり柔らかいプラチナシリコン素材は、フタを開け閉めする際の心地よい肌触りや、パタパタと軽快なリズム感の演出にも大切な役割を果たす。


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作った料理の中でお気に入りの「サーモンと野菜の蒸し料理」を味わうルキ・ヒューバー氏。性別や料理経験を問わず、キッチンで料理を楽しんでほしいという。

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