3500年前の石の上でもケータイの電波は届く

 神秘的な博物館の中は、警備の人が要所要所にいるものの、見学者は私以外に誰もいない。でもおかげでケータイの電波チェックがしやすいのはうれしい。

閑散とした館内でも電波はバリバリ届いている

 ガイドの雷鳴さん曰く「観光地では、必ず電波が届くように整備されています。皆さん、ケータイを持って中国に来ますからね」とのこと。中国人ばかりの場所では、電波が届かないところも結構あるのだとか。不思議な国ですね。3500年前の遺跡が近代まで見つからなかったというのも不思議な話ですが……。

 第二展示室にはさらに不思議なものが展示されていた。同じ顔で違うヘアスタイルをした顔像だ。

20年前、近隣の農夫が青銅器を見つけそれをきっかけに試掘が行われた。一度目の試掘でこのように大量の青銅器が出てきたのだという。まさに、宝の山
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不思議な帽子をかぶったシャーマンらしき顔像
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後ろがみつあみスタイルの顔像
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えっ、これは日本人のちょんまげスタイルではないの?
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人間離れした縦目の面。大きな耳と飛び出た千里眼はともかくこの眉間の角は?薄笑いを浮かべているのは何故?
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シャーマンの像。上下にある手の中の穴は大きさも違うし、角度からいっても、まっすぐのものを持っていたとは考えられない。象牙のようなものを持っていたのではないかと言われているが現在も謎だ
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 日本にこの三星堆遺跡の遺物展がきたとき、私は上野まで見に行った。そのときは人ごみに押されながら見たのだが、成都のこの地で見る展示物は荘厳で、あのときとは違うもののような威厳を感じた。「私は誰だか分からない」。これは展示物のサブタイトルだ。いまだ分からないことだらけの謎に満ちた遺跡。これからどんな発見があるのだろうか。

土産物屋に並ぶ、青銅器のミニチュアレプリカ。2000円程度で縦目の面などが買える
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