意外と暗い部屋の中は夜景モードで明るく撮る

 子供を撮る場合に、意外と難しいのが部屋の中での撮影だ。リビングなど天井のライトだけの状況では、目には明るく見えても写真を撮影するには光量が不足して、厳しい条件になりやすい。こうした条件ではシャッター速度が遅くなり、撮影画像がブレやすくなる(図11)。フラッシュを使えば子供はブレずにきれいに写る。しかし、フラッシュが届かない背景は暗くなり、雰囲気のない写真になりがちだ(図12)。

 そんなときは、デジカメの「夜景モード」や、フラッシュの「スローシンクロ」という撮影モードを使ってみよう。どちらもフラッシュとスローシャッターを組み合わせて撮影するモードだ。フラッシュで手前の子供を明るく照らし、同時にスローシャッターで暗い背景を明るく写す。スローシャッターなのでブレは起きやすいが、手前の人物に対しては短時間のフラッシュが支配的なので、単純にスローシャッターで撮影した場合よりもブレは目立ちにくくなる(図13、図14)。

室内は夜景モードで明るく撮る
図11 子供が被写体の場合、室内でくつろぐ様子を撮影することも多い。薄暗い室内では手ブレや被写体ブレが起きやすく、失敗しやすい
図12 普通にフラッシュを使うと、手前の子供はきれいに写る。ところがフラッシュの届かない背景が暗くなってしまい、暖かいリビングの雰囲気がうまく出ない
図13 フラッシュとスローシャッターを組み合わせた「夜景モード」を使うと、子供も室内も明るく撮影できる。ブレやすいもののフラッシュなしよりもブレは目立たない
図14 撮影モードを「夜景モード」に切り替える。夜景モードがない機種では、フラッシュのモードを「スローシンクロ」に切り替えてもOK

 目に入れても痛くない我が子だからこそ、できるだけかわいく撮りたいのが親心。撮影時に一工夫して、ほほ笑む瞳にハートマークを入れてみよう(図15、図16)。

 画像を拡大してみると、瞳には撮影時の周りの様子が小さく写り込んでいる。そこで、白い画用紙をハートの形に切り抜いて目の前に立てて撮影すると、このハートが写り込んで、まるで瞳にハートマークを描いたような写真を撮影できる。

 用意するハートマークは光を反射して顔を明るく照らす役割も持つので、なるべく大きい方がよい。ただし、A4サイズ程度でも顔に近づければ瞳に大きく写せるので、まずは手近な材料を使って試してみよう。撮影するときはハートマークに光がよく当たるように立ち位置を調整すると、瞳に明るく写り込む(図17、図18)。星型や月の形のマークを使っても、いつもと違う面白い写真が撮れる。

瞳に輝くハートマークを入れる
図15 屋外で普通に撮影した写真。顔が少しかげって元気のない感じになってしまった。白いものが瞳に写り込む性質をうまく利用すると…
図16 白いハートが瞳に入った。ハート型に切り抜いた紙を目の前に置いて撮影しただけだ。反射光がやさしく顔を照らし、表情も生き生きしている
図17 持ちやすいよう黒のダンボールに貼り付けたが、白いハートだけでも効果は同じだ。大きい方が使いやすい。ハート以外に星や月のマークで試しても面白い
図18 一人で撮影するのは大変なので、誰かに手伝ってもらおう。白いハートで光を顔に集めるような位置関係になるよう調整すると、きれいにハートが瞳に写る

●写真/寺川 真嗣、スタジオ・キャスパー モデル/井藤 早紀、竹田 晶太郎
撮影協力/水子貝塚公園(埼玉県富士見市)