タイムスリップ! 騎士団の呪いか?迷子になる私……

 旧市街地は塀の外からは内部が全く見えなかったのだが、トルコの商売人たちによって、まるで商店街のようににぎやかな観光地になっていた。元々トルコがこの島を占領したときから、ここに住んでいた人たちの末裔(まつえい)であるといわれていて、売られているものもトルコ風なものが多い。

 ロドス島には四頭立ての二輪車に乗り、天空を駆け日輪を運ぶ太陽神ヘリオスの伝説があり、ヘリオスの妻ロデーの名からロドス島と名付けられたという。今も「太陽と薔薇(ロード)の島」と近隣から呼ばれているのはそのためだ。

 紀元前3世紀の始めには、このヘリオスをかたどった世界一大きな灯台があったとされているが、今はその場所に鹿の銅像があるだけだ。基底部から推察するとあまりの巨大さで、どうやって建てられたのかはいまだに分からず、古代世界の七不思議の一つと言われている。旧市街の土産物店には、この巨像をかたどったTシャツなどが売られていたが、どんな巨像だったのかは、誰も知る人がいない。さぞ壮観だったことだろう。

 長いトルコ統治下にあったロドス島の旧市街地は、城壁の中に小さなトルコの街があるようだ。しかし城壁などの建物を作ったのはた聖ヨハネ慈善騎士団(ロドス騎士団)なので、建物は中世の欧州の雰囲気が漂う。まるで、横道から甲冑(かっちゅう)を着た騎士が歩いてもおかしくないような、映画のセットの中にいるような、そんな印象だ。

 城壁があるため海は見えないが、耳を澄ますと潮騒が聞こえ、海がどちらにあるのかが想像できる。トルコ人の店が途絶える道の先には、誰もいない住居がたたずみ、ケータイの電波も遠くなった。海の方角からしてこちらに進めば戻れるとあたりをつけて進むと、まるで違うほうに行ってしまう。騎士団の呪い? 地図は何種類も持ってきたけど、地図の読めない女なのだ、私は。ええい、とにかく先に進もう!

中世に作られた城砦に飾られるCD 洋品店のウィンドウもこんな具合

通路だって無駄にはしません。さすが商魂たくましいトルコ人 ギリシャの手工芸品も売ってます。刺繍(ししゅう)が美しい

トルコ風の店。欧州の観光客にうけてます 私には鬼門!息子には天国のおもちゃ屋さんも。それは日本でも売ってるよ~

ロドス島にあったという、伝説のヘリオスの巨像の想像画のTシャツ。足の下をくぐる船の大きさに注目。今この場所には見つめ合う二頭の鹿の像がある ソクラツース通り。旧市街地の目抜き通りだ

うわーん、迷子だよ。息子よ、どうしようか…… 迷子記念にVodafone904SHと記念撮影。なんて場合じゃないか

ぽつんとお店があるけど、ちょっと怖いなぁ 誰かが住んでいるのは間違いないですが、人影はありません

小道を抜けるとまた廃墟。打ち捨てられた大理石には美しい装飾が施されている

あっ、上のほうでステーキハウス営業中だ やっとピタゴラ通りにたどり着く。「ママーのど乾いた、足疲れた、おなかすいたー」よしよし、よく歩いたね

カステラニア噴水前で。非常に美しい装飾が施されている

崩れることのなかった城砦は、現代の憩いの場。日陰は快適だ

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