大荷物を持ったまま、アスクレピオスの遺跡をゆく

 翌朝、ホテルをチェックアウトした。今日は夕方ロドス島へ行くのだが、ホテルに戻る時間があるかどうか分からないため、大荷物を持ったまま、タクシーでアスクレピオスの遺跡に向かう。

 コスタウンから約4kmに位置するこの遺跡は、医神アスクレピオスを祭った神殿跡があるという。帰りはバスがあるかと来てみれば、ツアーの観光バスしかない。タクシーも一台も止まってない。帰るときの手段思いつかず多少不安になりつつも、「なんとかなるさ」と入り口へ向かう。

 この遺跡は3段のテラスからなり、1段目にはローマ人の作った浴場、三方が柱で囲まれた広場がある。2段目のテラスには、中央に祭壇があり、左右には修復されたアポロン神殿跡がある。アカントスの葉の模様の柱頭は、コリントス様式の優美な姿。現在はこれら7本がポツンと建っているのみ。最上段は最も神聖な場所だが、現在は土台を残すだけとなっている。“中世の城”を作るときの材料にするため、持ち去られたのだという。だとすると15世紀には元の姿をとどめていたのかもしれない。もったいない……。

 この建物は紀元前4世紀半ばのものであり、ヒポクラテスの死後できたものである。ヒポクラテスの診断方法と治療法方が、後輩に引き継がれ、ここで実践されていたと言われている。

 確かにこの眺望のいい場所で、浴場につかって身を清め、診療してもらえば、ぐんぐん元気が出てきそうな気がする。私もケータイの進化がますます勢いづくよう、祭壇に捧げ祈ってみた。ケータイは診てもらえないかしら。どうです?アスクレピオス神さま。

コスタウンの朝の港

情緒あふれる風景の中にマクドナルドの看板が!ここにもあるのか 4kmの道のりをタクシーで行く。町を出るとなにもない

簡単な入り口をくぐり、遺跡内へ。浴場が見えてきた。Vodafone 904SHとSIMPURE L、SIMPURE Nを並べて記念撮影

ごろごろと大理石が散らばる第一テラス。階段が見えてきた

何か書いてありますけど、読めません。ギリシャ語って難しすぎ 第2テラスへ登る階段の前でメール受信。電波届いてるねー

第2テラスの土台部分。ここで熱心に拝んでいる人もいた 復元された石柱。さぞかし壮麗な場所であったことだろう

第2テラスを第3テラスに続く階段から臨む。修復されたアポロン神殿跡 第3テラスの祭壇

美しい大理石 刻まれた模様はアカントスの葉

この大荷物を持って歩き回りましたから~。肩がすりむけました。おんぶとか言われても無理ですから。しかたなく少々休む。すれ違う観光客はフレンドリーで、お互い写真を撮り合う 風雨にさらされ消えかけたライオンのような動物の顔。保存状態はあまりよくないが、これでもエピダヴロスの遺跡よりはましなのだとか

打ち捨てられた彫像。首がないのは偶像をきらうイスラム教徒のトルコ軍の仕業か 出口の先にカフェが。この誘惑には勝てない。絞りたてオレンジジュースを飲む。ここのおじさんに頼んで、ケータイでタクシーを呼んでもらった。お礼に1ユーロ渡したが、受け取ってくれなかった

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