あのクリスタルで有名な「スワロフスキー」もデコ電のパーツに

 デコ電の材料にはシール状の製品もあったが、私は高級なガラスビーズである「スワロフスキービーズ」を大量に買ってみた。どうせ同じ手間なら美しく仕上げたい。小さめのビーズを選び、軽く厚みを感じないように仕上げようという作戦だ。

 デコるのに必要な専用接着剤と専用スティック、専用トレーなどを買い求め、さっそく作業に取りかかる。実験台にと選んだのは、1年ほど愛用している鏡面仕上げのau「PENCK」。鏡面仕上げが話題になったデザインケータイで、どちらかというとクールな印象だ。さて、これがどうなるのか……。

専用接着剤を楊枝(ようじ)で少しずつ塗り、ビーズが1個ずつ取れる専用スティックでPENCKの表面に載せていく。まっすぐになるように、定規などで確認しながら作業するとよい。接着剤はすぐには固まらないので、修正が可能 専用接着剤は、ビーズ表面に接着剤が付いても曇らないようになっているが、できるだけ少しずつ塗っていくのがコツ。仕上げにマニキュアで使うトップコートをたっぷり塗る。多少接着剤がはみ出た部分も、トップコートを塗ると輝きが戻る。所要時間は約40分。完全に乾かせば出来上がり。自己流だと、たまに一つぶ取れたりするので、余った接着剤とビーズは保管しておこう

生まれ変った私のPENCK。通話するとき耳元がキラキラしていい感じになる(と、思う)。材料費は全部で3000円程度 その後、PENCKの裏側にも少し施した。もちろん裏ブタは開閉可能。クールでありながらキラキラして、上品なデコ電に仕上がったのではないだろうか。ビーズの余りがあったため、調子に乗ってウィルコムの人気機種「W-ZERO3」も私のデコ電熱の餌食(えじき)に。ちとやりすぎ感アリ。やりだすと止まらなくなるんですっ(汗)


意外とカンタン! デコ電にハマる理由が分かってきた……

 実際にやってみると、デコレーションは意外と簡単だ。最初は「内職みたいだなぁ」なんて思っていたけれど、ハマるハマる! 楽しい! 新しいハンドメイドの分野といっても過言ではない。これにハマる気持ちが少し分かってきた。

 しかし、PENCKはともかく、W-ZERO3はちょっといただけない仕上がりに。やはり、デコ電もデザインは大事だ。ケータイのスタイルを考えず、やみくもにやってしまうのは問題だろう。

 注意点としては、ボタン周りにビーズを貼ると「使いにくい」ということ(当たり前だ!)。また、万一、接着剤やトップコートがボタンと本体のすき間に入ると、ケータイが壊れかねない。マスキングテープなどを駆使し、“すきま”をふさいでから作業する工夫が必要だ。

 ちなみに、W-ZERO3についてはその後、きれいにはがすことができた。専用の接着剤の場合、比較的簡単に元に戻すことができる。残った糊跡は、マニキュアの除光液で軽くふき取るときれいになる。ただ、塗装によっては色が落ちる可能性もあるので、あまりお勧めはしない。最初からはがすこと前提にやるのなら、ケータイを保護する上でも、全面シール加工を施し、その上に貼るといいだろう。シールなら糊跡も残らずべとつき感もなく、すっきりはがせる。


ヒートした私のデコ電への思い…デコ電の“原点”を求めて神戸に!

 やってみるととっても楽しい、ハンドメイドな“デコ電”。これは私が以前から持っていたデコ電のイメージを一掃した。「叶姉妹が300万円かけたデコ電を持っている」「ハワイで浜崎あゆみがネイルとおそろいのデコ電を作ってもらった」など、“高価であるのが究極のデコ電”というイメージが頭から消え去ったのだ。

 ネイルサロンなどでやってもらうデコ電は高価で、とても一般の人が注文するとは思えない。ケータイの最新機種が買えるほどのお金を出してまで、デコレーションをする気になるというのは、ごく一部の人の感覚だろう。だが、自分でデコるなら別だ。材料費はピンからキリまであるが、約3000~4000円もあれば十分。これなら「ちょっとやってみようかな」と思う人がいてもおかしくない。

 しかし、これを“究極のデコ電”と言っていいのだろうか? 私はもっと、デコ電のことを調べようと思った。そしてたどり着いたのが、青心社から昨年秋出版された「デコ電マジックKOBE STYLE(著者:平岡さつき)」という1冊の本。この本の著者は自らを「デコデニスト」と呼ぶ。つまり、ネイリストのデコ電バージョンだ。

 さらに調べると、この平岡さつきさんは“デコ電のカリスマ”と呼ばれているという。デコ電を調べるなら、ぜひカリスマに会わねば! 次回は新神戸・三ノ宮へ飛んで、この“デコデニスト”を取材する。そして私のメインケータイであり、おサイフケータイであり、モバイルSuicaにも利用している大事な大事な「SH902i」が、カリスマデザインのデコ電に変身する!どうぞお楽しみに!

「デコ電マジックKOBE STYLE(青心社)」とカリスマの販売するデコ電キット。材料が必要な分だけパッケージされてあり、作り方も入っている。私のSH902iもカリスマデコデニストの手で大変身(モザイクがかかっている部分に、私の大事な「SH902i」が……これは、次回でたっぷりお見せします!)

NEXTデコ電のシカケ人に会いに神戸まで行ってきました