林裕峰先生のくりすたるあーとの全貌をご紹介!

 実は私は発売して間もなかったウィルコムの名機「W-ZERO3」をこの日のために用意しておいた。W-ZERO3の裏面は、滑らかで広い鏡面ブラックなのだが、指紋が付きやすいのが悩みの種だったのだ。大胆にも、ここに一面、くりすたるあーとを施してもらうことにした。

 予算は1万円でOKということで、デザインは先生にお任せすることにした。普通なら、職人はその作業を人に見せたがらないものだが、先生は快く作業中の取材にも応じてくださった。その素晴らしい技法を、ゆっくりご覧いただきたい。

テープを貼っています。これはスピーカー部分を覆っている様子。横にはみ出る塗料は、簡単にふき取れるそうですが、穴や溝は故障しないようにふさぐ必要があるのだとか 表面をきれいにふいたら、エアブラシを準備

大胆に、W-ZERO3に色を塗っていきます なにやら型紙をあてて、またまたシューっとエアブラシ

もう樹脂を塗っています。「何層にも塗り重ねるのが俺のやりかたなんだ」 紫外線ライトらしきものをあてて、樹脂を硬化させます。その間、1秒!

すぐに固まるので、さらに上に金粉で模様を描いていきます またしても、ライト照射

上から金箔をのせていきます。「これは質のいい金箔なんだ。輝きが違うでしょ」 ステキ!思わず叫んでしまった、渋い仕上がり。…えっ、まだ描くんですか?このままでもいいのでは? しかし、先生曰く「俺の作品としてアートするなら、もっと派手じゃないとね」

桜の型紙を置いて、エアブラシでシュッ! 位置をずらしてまたまたシュッ!

樹脂コーティングの上に描いているので立体的に見える 桜の花の軸をフリーハンドで描いていく。非常に高価な塗料なのだとか

高そうな金箔紙を切り取る先生 切り取った金箔を丁寧にのせていきます

一枚一枚、芸が細かい!見ている私も緊張しちゃいます 螺鈿(らでん)細工のパーツをのせていきます

たまに手を止めて、バランスをチェックする先生 これで完成!もちろん裏ぶたの開閉可能です

スタジオで撮影した完成品。W-ZERO3が芸術作品に

ふたを開けたところ。ぺらぺらした印象の裏ぶたがしっかりして、開閉しやすくなりました この美しさ!気品すら感じます。薄く「SHARP」のロゴが透けているところもセンスいい!

な、な、なんと先生。私の「iPod nano」にも塗装を始めました! できたてほやほやの、くりすたるあーと加工後のiPod nano。樹脂を塗ってない部分の塗装はふき取るだけできれいになります

裏面は女性らしい雰囲気のデザインで(うれしいっ)。ちなみにお値段は片面5000円~とのこと。落款(らっかん)が入ると少しお高くなるそうです 「どうだい?」先生!もう感服しましたっ!感激ですっ!(涙)

スタジオで撮影した、W-ZERO3とiPod nano。実用性もあり、気品のあるデザイン なんと「SH901iC」用の「まもるくん(カスタムジャケットの一種)」にも塗装してくださいました!紫の桔梗が美しい……。先生、どうもありがとうございました!

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