上乗せされる“技術料”、1万5000円は妥当か

 修理料金がすべて割高に感じるのは、それぞれの部品代が店頭の価格より高めな上、それとは別に「技術料」が上乗せされているためだ。修理が完了したパソコンには、「修理報告書」が同封されているが、そこには請求金額の内訳として「技術料金」または「技術工料」という項目がある(図3)。

●修理料金の内訳は「部品代」と「技術料」
図3 メーカーの修理報告書(見積もり書)の例。修理料金は、部品代と技術料の合計で、技術料はいわば手間賃だ。相場は1万5000円前後

 技術料とは、修理にかかった手間賃。相場は1万5000円前後で、修理する部品や機種、メーカーによって増減する。この技術料が、修理代を押し上げる原因になっているのだ。

 技術料は一見、根拠のないメーカーの“言い値”のように思える。しかし実は、製品の梱包から引き取り、検査・修理・見積もり連絡、そして返送まで全行程を一括で引き受けるための手間賃なのだ。修理に人手がかかる以上、技術料は必要経費と割り切るしかない。ただ、メーカーも修理工程の効率化を図っており、所要日数は確実に短縮されている。発送したパソコンの修理が完了して返送されるまで、メーカーによっては、わずか3日で済む場合もある(図4)(NEC、富士通、デルなど主要大手メーカーのケース)。2~3週間かかったのは、数年前の話。修理体制が整った現在は、遅くても1週間以内には完了するメーカーが多い

●パソコンの修理は通常3日で完了する
図4 富士通でパソコンの修理にかかった日数と、その日までに完了した割合を示すグラフ。過半数の55%が3日以内で完了している(メーカー保証期間内(購入後1年未満)のデータ。ちなみに保証期間終了後(購入後1年以上)の平均修理日数は、4.8日かかる。保証期間終了後の修理日数が長くなるのは、見積もりの連絡で時間がかかるため)


修理日数はたったの3日、そのスピードのナゾに迫る

 メーカーの修理料金は概して高いが、その代わり素早く確実に完了するのが魅力。この特集のパート1では、効率よくメーカーに修理を依頼するコツを紹介する。ポイントは二つある。「サポート電話」のうまい使い方と、故障品に同封する「修理チェックシート」の書き方のツボを知っておこう。

 さらに、メーカーでどのように修理されているのか。NECの修理工場に潜入して、修理がわずか “3日”で済むナゾを解き明かす。

 パート2では、メーカーの修理よりも安く済ませる裏ワザを紹介する。修理専門店独自のサービスを利用すると、ノートパソコンのバッテリーや液晶ディスプレイなら、3~5割安く修理できる。

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