カオダイ教の総本山タイニンへ、でも圏外……

 翌日、チュンさんが手配してくれた運転手付の4WD車に乗り込み、みんなでタイニン州まで行くことになった。ちょっと地図を見て位置を把握してみよう。

ホー・チ・ミンの北西に位置するタイニン(Tay Ninh)州。(Perry-Castaneda Library Map Collection

 ホー・チ・ミンから車で1時間も行くと、周りの風景がのどかな田園地帯となっていく。水牛は食べるためではなく、稲作の労働力として大事に飼われている(でもガリガリで大きな角が痛々しい)。山があまりない平地で、見渡す限りみずみずしい稲の緑のじゅうたんが続いている。途中規則正しく植林された森も通った。これはゴムの木で、樹液を集めゴムの材料にする。しかしこのあたりでケータイはすべて圏外に。うーん、これは困ったなぁ。

のびやかに広がる田園風景 規則正しく植えられたゴムの木


珍寺!?カオダイ教の本山寺院をケータイ達と見学する

 ホテルから約3時間半。途中、4WDの車内が“座り縄跳び状態”であったことを除けば、無事、カオダイ教本山寺院に到着。残念ながらケータイはすべて圏外。これはあきらめて普通に観光するしかないぞ。

 お昼から礼拝があるということで、その前に中を撮影しながら歩いてみる。カオダイ教の教えとは、「宗教の融合」にあるようだ。キリスト教・仏教・道教・儒教・ヒンズー教などを統合した教えで、建物の装飾も様々な宗教の特徴を持っている。1926年に立教された新興宗教なので、建物も色鮮やかで新しい。

 カオダイ教のシンボルは「聖眼」と呼ばれる少々漫画チックな目で、寺院内の大きな地球儀の中にデーンと埋め込んである。壁の三角形の中に眼が埋め込まれている文様は、イスタンブールのモスクでも見たような気がするし、エジプトのラー神のようでもある。内部の龍の彫刻は仏教風でもあり、壁の文様には七福神のような彫刻もある。案内してくれたお坊さんの話をチュンさんが翻訳した内容によれば、聖眼は知の象徴であり、神ではないとのこと。教祖が夢でこの眼を見たのだそうだ。

カオダイ教寺院へ向かう途中に出会った祭りみこし?

寺院の頂にそびえる地球を踏み台にした桃色の馬?

昔こんなのが高田馬場駅前にあったなぁ(怒られそう) カラフルでポップな信者の宿舎前の庭

信者の宿舎前の庭にいる狛犬。かわいい! こちらはちょっとタイ風(?)の狛犬

ギリシャ風のぶどう模様に縁取られた軒先と聖眼のまわりの蓮の花の彫刻のコントラストが…… 入り口付近の建物は中華風?仏教風?

聖眼。構内上座中央に祭られている 聖眼上部の彫刻は七福神のように見える

何風なんだかよくわからない聖人の像 まさに西洋風。カオダイ教入り口にある絵

この付近の住民の大半はカオダイ教の熱心な信者。建築とは正反対のシンプルなアオザイで、静かに祈る姿が美しい(ちなみに友人のチュンさんもタマさんは無宗教で、ここには初めてきたとのこと) 東洋西洋ごちゃまぜ!何様式なのかとか考えてはいけない。カオダイ様式なのだ。多分ね……

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