檻(おり)のないシンガポール動物園

 シンガポールの街は狭い。でもこの国らしい場所へ行ってみたい。そこで、少し離れた場所にある有名なシンガポール動物園へ行ってみることにした。

 シンガポール動物園は、数々の賞を取ったことで有名な動物園で、自然な状態で動物を見学できるように工夫されている。猛獣のいる場所には川があって見学コースと仕切られているのだが、川だけじゃ、いつ泳いでやって来るか分からないじゃない……と不安に思っていると、川の中に目立たない電線が。どうも電流を使って、猛獣がここから出ないようにコントロールしているようだ。

 園内は広く、歩いて回ることもできるが、バスや馬車、電車に乗って見学するのが楽しい。南国らしく、ヘビを首に巻き付けるイベントや鳥の放し飼いなど、見せ方を工夫していて大人も楽しめる。日が沈むとナイトサファリという別コーナーもあり、夜行性動物の生態をそっとのぞき見ることもできる。派手なアトラクションはないが、動物の自然な生活を見られるこの動物園は、観光客だけでなくシンガポールっ子たちの間でもデートスポットとして人気のようだ。

よく見ると、水面に電線が張ってある。これで人間と動物の区切りを作っているようだ 電車型見学カー。私はこれに乗って園内を移動した

馬車に乗ってゆっくり見学することもできます へび丸めて持ってます

この舞台でへびと2ショットの写真を撮るのは有料なんだとか 長いツノが優美です

川をうまく使い、動物達を区切っている こんなおさるも目の前まで来てくれます

ライオンも深い谷川を挟んでいますが、距離が近い。目の前に現れ遠ぼえ。大迫力(画像をクリックすると動画が見られます。AVI:7.41MB) 日が沈むと「ナイト・サファリ」も始まる

NOKIAの看板もここ、シンガポール動物園オリジナル! 真っ暗な中、夜行性動物の森へ出発。動物の目が赤く怪しく光ります

ファイヤーショーも入場料のみで見学できます(画像をクリックすると動画が見られます。AVI:5.21MB)


ケータイは世界を一つにする最初のツールかも

 日本に向かうシンガポール航空機内で、今回の旅行について思いを馳せる。シンガポール・ベトナム・カンボジアを巡る旅。物価も文化も宗教も異なる国。しかしどこへ行っても「日本のケータイはカッコいい」「日本のケータイは壊れないからいい」など、“メイド・イン・ジャパン神話”が存在するのには驚いた。そしてどの国も「ケータイは不可欠」と、どんどん普及していく様子を目の当たりにした。

 まだ自宅にインターネット環境のある人が少ないベトナムも、インターネットが十分普及してないカンボジアでも、ケータイは人々の必需品となっているのだ。パソコンは持ってなくてもケータイは買う。家に電話がないのにケータイはある。冷蔵庫や洗濯機がないのに、ケータイは持ってる。ケータイの便利さは、生活家電の便利さを凌駕(りょうが)しているのだ。ケータイは世界をひとつにする一番最初のツールなのかもしれない。

 世界中から賞賛を浴びる日本のケータイの実情が、「家の近所はFOMAの電波届かないんだよね」だったりするのは、恥ずかしいというより情けない。日本のキャリアはもっと、世界の見本となるような便利なケータイ社会を作り上げる責任がある。

 世界中で手をつないでいるケータイキャリアが、世界を一つにする。次はどんなケータイを手に、どこへ行こうか。ケータイの電波が届く限り、私の旅は終わらない。

ナイトサファリで購入した動物のおもちゃとケータイの記念撮影 カンボジアで買った恒例の“ケータイライター”

ボタンまでよくできている。なぜ日本ではあまり見かけないんだろう これを見ると日本に帰ってきちゃった……と悲しくなる

無事スーツケースの中のケータイたちも戻ってきて、ホッ