シェムリアップの喧騒とアキラ地雷博物館!
トレンサップ湖、「N900iG」でチェキプリ遊び!

 カンボジア・シェムリアップで遺跡めぐりをした私は、次に人々の生の生活を見てみたくなった。遺跡に来る人というのは、観光客か、ガイドか、物売りかのどれかで、普段の生活を見られる場所ではない。いったいどんな家に住み、どんなものを食べ、どんな風にケータイを使ってるのか。今日はその辺りを探りたいと思う。


日本語学校からシェムリアップのマーケットへ

 シェムリアップ(「シャム人は帰れ!」の意味。以前シャム国・タイに占領された場所なのだ)は観光都市なので、街全体が外国からの客を迎え入れている。貧しい国という印象があるかもしれないが、空港周辺など観光客が利用する場所は、“超”が付くほど豪華なホテルがあったりもする。日本の普通のホテルクラスか、もしくはそれ以下の料金で泊まれるホテルが多いため、非常にぜいたくな気分を味わえる街だ。通貨もUSドルでOKだし、買い物に使う程度の英語なら、物売りの子供相手でも通じる。日本人観光客も多いので、日本語ガイドも一日30ドルも出せば簡単に見つかるし、旅行するには大変いい場所だ。

 私が宿泊した「エムプレス・アンコール・ホテル」は、シングル一泊35ドル。プールやジムも自由に使える豪華な宿だ。そこから今日は、チャーターした車と日本語ガイドを乗せ、オールドマーケットへ向かう。ベトナムほどではないが、やはりバイクが多い。二人乗り三人乗りしている人もいる。バイクに乗る人が皆持っているのは、ケータイ。1ドルで一食食べられてしまう国で、ケータイを持つ人の数がなんと多いことか。後で街のケータイショップへも行ってみようと思う。

エムプレス・アンコール・ホテル入り口。比較的新しいホテルだ。木の手入れが独特でかわいい ホテルから車を数分走らせると、生活のにおいがしてくる

バイクに乗りながらケータイでメールの返事を打つ人。一応脇に止めてるけど……

 しばらく行くと、ガイドさんの母校だという「山本日本語教育センター」の看板が見えてきた。本当は部外者立ち入り禁止なのだが、ガイドさんの口利きで、ちょっとだけおじゃましてきた。

 カンボジアで日本語を習うには、こういった小さな語学学校で学ぶのが普通だ。なぜなら、この街には日本語学科のある大学がないからだ。しかしシェムリアップには多くの小さな日本語学校があり、ここはその一つ。ガイドさんいわく「無料で授業が受けられる」とのことだった。

 日本語が話せれば、シェムリアップではたくさん仕事がある。観光関連の仕事は高給なものが多いため、若者たちは一生懸命勉強しているのだ。この学校は、有志の日本人の手によって1996年3月に建てられたのだという。経営はさぞ大変だろうが、この学校を建てた“山本さん”は、この街の若者にとっては救世主のような人に違いない。

山本日本語教育センター看板 山本日本語教育センター入り口

小さな庭では人懐こい番犬が息子と遊んでくれた 門番のおじさんと記念撮影。本当はアポなしで入れない場所なのです。感謝!

「日本人ですか?」と学生達に声をかけられた。「スオスダイ(こんにちは)!」 将来の日本語ガイドくんたち。ガイドになれば一日20ドルは稼げる。1ドルで定食が食べられる国でこの値段は大きい

 学生たちに突撃インタビューしようと思ったところ、授業の始まる鐘の音が。さすがに遠慮して(ガイドさんに無理やり止められて)、マーケットまで車を走らせる。途中、街の至る所で電線が束になってぶら下がっているのを見かけた。電気製品や通信網が急速に発展している証拠だろう。

 そして見えてきた三角屋根の連なるマーケット。その喧騒たるや想像以上。肉あり魚あり野菜あり。かとおもうと、洋服なども山積みされている。お土産用のTシャツは皆1ドル、肉や野菜も1ドルあれば山ほど買える。

 ただ、衛生状態は良いとはいえない状況で、特に肉などは冷蔵庫もない場所に積み上げられており、観光客が買える状態ではない。魚醤(ニョクマム)のにおいが辺りに漂い、長くいるのはかなり厳しいものがある。少し果物を買ってみたが、これはホテルの冷蔵庫で冷やして食べたら大変美味。カンボジアはベトナム以上に果物が安く、おいしい!いろんな果物を食べたが、息子ともども最後までお腹を壊すことなく過ごせた。

いろいろなものが売られている市場。肉がむき出しなのは慣れないと抵抗がある 新鮮な野菜たちを売る人々。日本の朝市のような風情がある。違うのは匂いだけ

川魚の塩漬け。強烈な匂いがしたが、焼いて食べるとくさやのようでおいしいそうだ ドラゴンフルーツやりんご、バナナなど。ドラゴンフルーツは、味が濃く甘い。プチプチとした種の食感がおいしい

まいたけのようなキノコ 魚の塩辛のようなもの。中に魚が漬け込んである。強烈な匂い

並んだブタの首。冷蔵庫はない。気温は35度を超えている。大丈夫なの? 衣類も売っている。「一枚1ドルだよ!」

市場は子供の遊び場でもある。この子の親は向かいの店にいた

 市場を出て車に乗ろうとすると、貧しそうな身なりの人たちが車に群がっていた。「ギブミーワンダラー」。思わず「これで子供に何か買ってあげて」と渡したくなるが、お金をあげたら、この子たちはほかの仕事をしなくなる。どうしていいか分からず、車に逃げ込んだ。ガイドさんが「いいんですよ」と慰めてくれた。

赤ちゃんを抱えたお母さん。「ギブミーワンダラー」 私が寄付を断って車に乗ってしまい、泣きそうな顔の少女。親が近くにいるようだ

子供が赤ちゃんを抱っこしながらねだりにくる。親に怒られると泣く少女

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