ケータイ持っていざ、アンコールワット遺跡!

 翌朝、温かみのある木をふんだんに使った、雰囲気のあるホテルのダイニングレストランでフランス料理ライクな朝食を取り、ホテルを後にする。日本語通訳のSineth(シネッツ)さんの丁寧な解説を聞きながら、広くて快適なセダン車を持つMao(マオー)さんの運転で、まずは「アンコール・トム(Angkor Thom)遺跡」を目指す。アンコールワット遺跡から北に位置し、10万人が住み栄えたというこの都の繁栄は12~15世紀にわたる。

ホテル一階にあるレストランの朝食バイキング。フォー(米麺)はできたて。焼きビーフンなどもあったが、基本はフランス料理。果物が甘すぎるくらい甘い! 注文するとその場でオムレツやフォーを作ってくれる

ホテル全景。この辺では中級クラスの観光ホテルなのだとか

 南大門前で車を降り、ここからは徒歩。するといきなり橋の両脇に、石像の並んでいる場所に遭遇。右側が良い神。左側が悪い神(阿修羅)。乳海攪拌(に ゅうかいかくはん)というヒンドゥー教の天地創造の神話に基づいているのだそうだ。蛇の化身蛇神ナーガをひっぱって海を掻き回し、不老不死の薬(アムリタ)を作っているのだという。

 早速、阿修羅さんのお手元に持参のケータイを乗せて、パチリ。観光客や貧しそうな子供たち、お坊さんなどが行きかう往来で、この写真を撮るのはかなり勇気がいる。ごめんなさい、阿修羅さん、怒らないでね。

アンコールトムの乳海攪拌を模したモニュメント アンコールトムまで車で10分。途中、アンコールワット遺跡を通り過ぎる

乳海攪拌の阿修羅くんと記念撮影したV703SH・V803T・NOKIA3120。通行人に変人扱いされつつ……。シネッツさんも絶句してた

 この遺跡から出てくる人はなぜか、ケータイ片手に話しながら歩いている人が多い。シネッツさんに聞くと、どうも遺跡内に入ると圏外になることが多く、出てくるといっせいに電話がかかってくるのだという。この場所では3キャリアともバッチリ電波バリバリだけれど、内部ではどうなのか。気になるところだ


バイヨン寺院で四面仏像を見る

 しばらく歩くとバイヨン寺院内に到着。大きな顔の石仏像が四面に彫られた門。迫力がある。この四面仏像は「哀れみ」「慈悲」「同調」「平静」の4つの表情を持つのだという。正確に東西南北を向いて風雪に耐え、クメールの微笑みと呼ばれる品のある笑みをたたえている。

 内部は回廊のようになっていて、壁という壁に彫刻が施してある。寺院内だというのに物売りもたくさん見かけた。外国人はここに入るために「アンコールパス」という入場券を買わなければならないのだが、地元の人は出入り自由。子供の遊び場にもなっているようだ。通路は石がすき間なくきっちり敷かれており、技術の高度さを見せ付ける。

四面仏像。実はあちこちに同様の石像がある。この顔は何の表情? バイヨン寺院の回廊。何十にも回廊がめぐらされている

ここにも四面仏像が。とてもりりしくふくよかなお顔だ 石をすき間なく積み上げてから掘り進めて作られた様子がよく分かる

寺院内にも物売りがたくさんいる。仏像の前でお線香を受け取ってしまうと、料金を取られるので注意

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