ベトナムの大学生に日本のケータイを見せびらかしまくり!

 翌朝、貿易大学日本語学科の先生であるチュンさんの学生たちとホテルのロビーで会う。学生とはいえ、しっかりとした日本語で話してくれるので、通訳の必要はなさそうだ。さっそく近所のオープンカフェで、彼らにベトナムのケータイ事情や日本のケータイについてインタビューさせてもらった。集まってくれたのは全部で4人。

REXホテル入り口。商店街の一角にあり、とても利便性がいいです 早朝から食料品を売り歩く行商の方

公衆電話。プリペイド式が一般的だ VinaPhoneのプリペイドカードがないと通話できない

大きな荷物もバイクに乗せて運んでしまう。これは鳥かごでしょうか 男性もマスクしますよ。よく見ると後のバンに“味の素”と書かれている

 まず最初はガー(NGA)さん。大学4年生で流ちょうな日本語を操る彼女の夢は、エプソンやソニーなどの日系企業に勤めること。理由を聞くと「給料がいいから」と現実的な答えが。発展してきたとはいえ、一般企業での大卒の初任給が月200ドル程度。少しでも給与がいい日系企業は彼らのあこがれなのだ。

 ガーさんに12台のケータイを見せ、自由に触ってもらい、一番気に入ったケータイを手に持ってもらった。彼女が選んだのはNTTドコモ「RADIDEN」。裏側がラジオという合理性と、ストレートのシンプルな形が気に入ったようだ。「この色が黒というのも、私は気に入りました。華美なのは嫌いなんです」と、ガーさんは言う。

自分のケータイと「RADIDEN」を持ったガーさん 「M1000」など一通り使って体験してもらう


メールとSMS中心のベトナムの“ケータイ事情”

 次に、ホア(HOA)さん。彼女は私が絵文字師(実は筆者は“ちょ~絵文字”というEZ-Webの公式サイトを運営している)ということを告げると、「私も絵文字使ってます!」と、愛用の絵文字(アスキーアート)を見せてくれた。英数字だけで作られている海外版アスキーアートだ。

 「ベトナムは電話料金が物価と比較して高いのです。だから、割安なSMS(ショートメッセージ)を利用することがすごく多いんです」と教えてくれた。確かに皆、メールを打つのが異様なほど速い。そして、12台の中から彼女が選んだのはボーダフォン「V903SH」。「ちょっと大きいけれど、写真がキレイに撮れそうなのがいいですね。色も素敵です。これにベトナムのSIMカードが入れられるなら、欲しいなぁ」という感想だった。

ホアさん。V903SHと自分のケータイを持ってパチリ

ホアさんの絵文字(アスキーアート)コレクション。よく使っているそうだ

 笑顔のキュートなドアン(DOAN)さんは、まだ大学1年生。ガーさん、ホアさんに比べ、ゆっくりとした口調で「私は『V703SH』がいいな。でも色はもうちょっと地味な方がいい」と語る。12台の性能や特徴をいろいろ説明したあとでも「これがいいな~」。よっぽど気に入ったみたい。

 また、auICカードを挿入した「NOKIA3120」を指差し「これはベトナムでも持ってる子多いです」とのこと。大学生のケータイ保有率を聞くと「半分以上の人が持ってる。でも、通話とSMSだけの機種が多い。着メロも16和音ならいい方。中古市場も活発です」と答えてくれた。

 着メロは、カラオケのように遊びで使うことが多いようだ。普段はもっぱらバイブレーション機能を利用し、音を消しているという。バイクが足のベトナムならではだろう。また、ドアンさんは「これすごいなぁ~」と「iPod nano」もお気に入りの様子。「ベトナムでも販売してますけど、高嶺の花です。パソコンはインターネットカフェ利用が一般的ですから」。自宅でパソコンを使う人は、まだまだ少数派のようだ。だとするとiPodの利用もこれからといったところだろう。

ドアンさんは、ケータイを持ってない。「V703SH」と「iPod nano」がすごく気に入ったという 「これいいなぁ」と、ドアンさんはV703SHに興味津々

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