言葉は通じなくてもケータイの良さは通じる!
一カ月に及んだ長期レポート、感動のフィナーレ

 広大な自然、貴重な遺跡を持つ国トルコ。写真ではそういった珍しい風景を撮影する機会が多い。そのため、行ったことのない方にはとんでもない田舎なのか? というイメージを抱かせてしまったかもしれない。しかし、主要都市近郊はとても近代化していて便利に暮らせる。

「おサイフケータイ」がなくても大丈夫、 ドリンクはケータイで買う!

 例えばこの自動販売機。背面に書いてある電話番号に携帯電話からSMS(ショートメッセージ)を送ると、返事が返ってくる。そのSMSに書かれたURLをクリックして出てきた画面を、自動販売機背面にある受信部分にかざすと、缶ジュースがゴトンと落ちてきて買える仕組みになっている。これだけなら、非接触ICチップを搭載した「おサイフケータイ」がなくったって大丈夫かも……なんて思ってしまう。(日本にも日本コカ・コーラの「シーモ」という、似たような仕組みの自動販売機があります・編集部)

 もちろんこうした自動販売機が置かれている場所は、アンカラやイズミル、イスタンブールなど一部の大都市で、使えるのもTurkcellというキャリアのユーザーに限られる。だが、端末がキャリアに依存していないトルコでこんな試みをする、Turkcellのガッツに拍手を送りたい。

イスタンブールで見かけた自動販売機。普通に見えるが…… 背面にある表示を読んでその通りに携帯電話を操作すれば、SIMカードのポイントで缶ジュースが買える

いよいよトルコでも子供たちにケータイが浸透し始めた

 トルコでは、日本のように携帯電話端末をキャリアが保証してくれるわけではないので、端末の修理屋もよく見かける。中古業界も盛んだ。中古だから、当然ながら新品より安い。品ぞろえも多く、安く修理もしてくれるので、安心して購入できる。

 また、日本と同様トルコでも子供たちが携帯電話を持つようになっていた。昨年秋に訪れたときはまだ持っていなかった13歳のハムディ君が、「お母さんの古い端末を譲ってもらったの」と私に自分の端末を見せてくれた。友達とSMSを頻繁に交換している様子。他の子供たちにも見せてもらったが、家庭にパソコンが普及してない分、日本の子供よりケータイに依存してるような気がした。また、トルコでは携帯電話でメールすると言えばSMSのこと。携帯電話でEメールを使うのは一般的ではないのだ。

 SMSは、一通送信するごとに0.24YTL(約20円)かかる。他キャリアに送ると約40円だ。それほど安いわけではないが、皆かなりの頻度で利用している。ちなみにTurkcellではWEBからSMSを送れるサービスもある。この場合は、1日20通までなら1ポイント(約10円)で送れるのでかなりオトク。TurkcellのSIMカードのポイントが1ポイントでも余っていたら、日本からでも使えるので、ぜひ利用してみよう。

 またあまり実用的ではないが、TurkcellのSIMカードはトルコで手続きをしておけば日本でも使える。TurkcellのSIMカードを、ボーダフォンの3G端末に差し込むだけ。SIMロック解除の必要はない。トルコから数日、日本に滞在するのなら、トルコで使っていた電話番号がそのまま使えるのでお手軽だ。もちろん国際ローミングサービスなので通話料は割高だが、ケースによっては便利かもしれない。

 【参考】Turkcellの国際ローミングサービスについて(注:トルコ語)

カイセリの街にある中古の携帯電話販売店。こういった店は至る所にある 家族のお古の端末を大事に使う子供が多い。「カメラは付いてないけどSMSはできるよ」と見せてくれたハムディ君

 ちなみにこのハムディ君にNTTドコモ「M1000」とボーダフォン「902SH」を見せびらかしてみた。彼は目をキラキラさせて、カメラ機能やらM1000のネット接続をいじくりまわした後「ボクはこの白いケータイがいいな」と902SHを高々とさし上げてくれたので、パチリ。同級生でカメラ付ケータイを持っている子はまだ少なく、カメラ機能の充実した端末に心を奪われたようだ。

目を輝かせてボーダフォン「902SH」に夢中になったハムディ君。写真を撮るよというと、ちょっと照れて、5,6歩後ろに下がってしまった

スーパーでのカード支払いは暗証番号を「口頭」で!?

 私の主観だが、カイセリという街は名古屋に似ている。道は広く舗装されて整い、繁華街はにぎやかだが、車で15分も行けば広大な畑や自然の風景が広がっている。現在は、カイセリ市内の至る所で、metro(地下鉄)建設工事が行われており、いずれ非常に交通の便利な街になるだろう。だが、今はバスとタクシーと自家用車が市内の主な交通手段だ。

 そういう街なので自家用車保有率は高い。明日は日本に旅立つという日、私も友人の車でミグロスという巨大スーパーマーケットに行ってみた。

トルコのいろんな都市にあるスーパーマーケットチェーン「ミグロス」。Mの数が規模の大きさを示していて、これはMMMミグロス。食料・衣料・電化製品もそろう(画像をクリックすると動画が見られます。AVI・5.12MB) ミグロスの入り口にこんなポスターを発見。ミグロスクラブカードに加入したら、「NOKIA7610」か「iPod mini」、もしくはお買い物券が抽選で当たります! というもの。やっぱりiPodはトルコでも人気だ

 このミグロスでいろいろ買ってみた。ハンディー掃除機、お菓子にジャム、ジュースに飴。支払いはクレジットカードで大丈夫。

 ところが、日本と違ってミグロスではカードの暗証番号を店員さんに伝えなければいけないのだ! だからクレジットカードで買い物する場合、暗証番号をトルコ語で言えるようにしておくと、スマートかも。「ビル・イキ・ウチュ・ドゥト(1・2・3・4)など、カタカナ読みでも伝わるが、英語では私の語学力のせいかもしれないけど(でもトルコ人の英語の発音はどうも違う気がする…)よく伝わらなかった。

 暗証番号を入力する端末を用意している店もあるが、ミグロスはどのミグロスでも口頭で伝えなければならない。セキュリティー上これってどうなんだろう?

 本日のお買い物金額は、合計96YTL。日本に帰国してクレジットカードの明細を調べたら7979円の引き落としだった。日本で買えばこの2倍以上するだろう。やはりトルコは食料品が安い。

きれいに並べられたミグロス店内の果物売り場。ミグロスは品ぞろえもいいが、陳列も凝っていて、すごくきれい いろいろ買ってみた。知人へのお礼として購入したハンドクリーナー(37YTL)の他はほとんどがお菓子やジュース。おいしいんだな、これが

友人のミグロスカードを提示したら、5YTLサービスのレシートが。“くじ”になっていて、たまに当たるのだそうだ。日本でもそういうサービスありますよね

 他のマーケットも見てみよう。中規模のマーケットでももちろん、支払いはクレジットカードが主流。いろんな銀行がクレジットカード用の読み取り端末を店に提供しているようで、レジに渦巻くように並べてある店も。これには理由がある。たまに端末が理由でカードが使えないときがあるのだ。違う端末で読み取れば問題なしということも、ままある。このおおらかさがトルコらしい。

渦巻くクレジットカード情報読み取り端末。買い物するときは、このどれかに通すわけだが、どれを選べばいいのか迷う

中規模のマーケット店内。真夏に冬物衣料が置いてあるが、これはトルコでは普通にみかける光景。今、キルティングジャケットを買う人はいないと思うんだけど?

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