Windowsのファイル名には255バイトまでの文字列が使える。しかし、Windowsが登場する以前の標準的OSであったMS-DOSでは「8.3」形式のファイル名しか使えなかった。これは、拡張子部分が3バイト、それ以外の部分が8バイトまでという形式で、実に使い勝手の悪い仕様だった。

 実はWindowsが標準的なOSになった今でも、MS-DOSとの互換性を保つという目的で、この8.3形式のファイル名が自動的に作られている。正確に言うと、NTFSファイルシステムではファイル名を付ける際に、8.3形式のファイル名も自動生成しているのだ。これを確かめるには、スタートメニューから「すべてのプログラム」−「アクセサリ」−「コマンドプロンプト」を選び、次のコマンドを実行してみるとよい。

 dir /x

 表示された文字列のうち、右から2つ目が8.3形式のファイル名である。Windowsだけで作業している場合、こうしたことは不要なので、無効にしても構わない。

 そこでまず管理者権限のあるユーザーでログオンし、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選び、「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリックする。レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Control→FileSystemとキーをたどる。

 「FileSystem」を選んだ際に右の画面に表示される「NtfsDisable8dot3NameCreation」という値をダブルクリックし、「値のデータ」に半角数字で「1」と入力して「OK」ボタンをクリックする。

 Windowsを再起動すると、それ以降新規作成されるファイルについては、「8.3」形式のファイル名は生成されない。適当なファイルを新規作成し、先に説明した方法でファイル名を確認してみるとよい。ただし、既存のファイルの「8.3」形式ファイル名が消えるわけではないので注意されたい。元の状態に戻すには、「NtfsDisable8dot3NameCreation」の値に「0」を設定してWindowsを再起動すればよい。


WindowsでもMS-DOSとの互換性を保つため「8.3」形式のファイル名が自動的に作られている。この画面では「BLUEHI~1.JPG」や「WATERL~1.JPG」が8.3形式のファイル名

「NtfsDisable8dot3NameCreation」という値をダブルクリックする

「値のデータ」に半角数字で「1」と入力して「OK」ボタンをクリックする

新規作成されるファイルについては8.3形式のファイル名は生成されない