前回の実戦テクニック「ふだん何気なく装着しているレンズフードの効用とは?」では、レンズフードの重要性について解説しました。今回は、その続編です。


長さが変えられる汎用フードがある!

 レンズフードの大きな役割は、レンズの画角外の不要な光がレンズに当たるのをカットすることです。そのため、レンズが広角であればフードは短く、望遠であれば長くなるのが一般的です。

 ところが、焦点距離が変化するズームレンズの場合、ズームの望遠側ではフードの長さが足りなくなってしまいます。レンズの中には、ズーミングに合わせてレンズの前面が奥の方へ移動し、望遠側で見かけ上のレンズフード長が長くなる製品もあるのですが、ほとんどの製品はそのような構造にはなっていません。

各メーカーが発売するレンズには、その焦点距離に合わせたフードが用意されている。ただし、焦点距離の変わるズームレンズでは、広角端でしか十分な性能を発揮できない。また、実際の焦点距離がレンズ表記のものとは異なるデジタル一眼レフでの使用時も同様だ

 また、フィルム一眼レフカメラ用に設計された交換レンズをデジタル一眼レフで使う場合、レンズの実効画角よりも望遠気味になることがほとんど。つまり、付属のレンズフードをデジタル一眼レフで使う場合、長さが足りなくなるのです。

 そこで、汎用のレンズフードを購入して利用するというのも1つの方法です。ほとんどの汎用レンズフードは、レンズ前部のフィルター取り付け用ネジにはめ込んで使います。そのため、あらかじめフィルター径が何mmなのかを調べておきましょう。

ラバー(ゴム)製の汎用フードを装着した例。このフードは、ケンコーの「HOYA マルチレンズフード」で、49~77mmまでのフィルター径に適合するように、全8種類をラインアップする。量販店での実売価格は750~1350円前後と手ごろだ

 安価で便利なのはラバーフードで、フードの筒部分がゴムでできているので、折りたたみながら長さを調節できるのが便利です。また、自由に曲げられることも手伝い、水族館の水槽表面のテカリや映り込みを抑えたいときなど、フードの前面を水槽にぴったりフィットさせるように曲げながら使えるので便利です。

先ほど紹介したHOYA マルチレンズフードは、写真のように筒の部分が3段階に折りたため、自在に伸縮が可能だ。レンズの焦点距離に合わせて長さを変えて利用できる

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