写真を撮ったときは目立ったモアレはなかったのに、Web用に小さくリサイズするとモアレが出て困った、ということはありませんか? 今回は、モアレにならない縮小方法を見ていきましょう。

 最近の市販されているレタッチソフトの場合、リサイズするときの方法がいくつか用意されています。結論をいえば、この中から場合に応じた方法を選べばよいのです。難しいワザはまったく使いません。


レタッチソフトには、リサイズに際して、いくつかの方法が選択できます。PhotoShop Elementsの場合、二アレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法の3つが用意されています

 今回は、Photoshop Elementsを使ってリサイズします。Photoshop Elementsは、リサイズする方法を3つから選べるようになっています。一般的な画像を例に、それぞれの方法でリサイズした場合を見てみましょう。

※画像をクリックすると拡大画像を表示します。


クリックすると元の画像が出てきます。2048×1536ピクセルで撮影した画像を180×135ピクセルに縮小しています

ニアレストネイバー法でリサイズした画像は、一目でリサイズにより画質が落ちているのがわかります

バイリニア法でリサイズした画像はぐっときれいです

バイキュービック法でリサイズした画像です。バイリニア法よりもCFカードのエッジがよりなめらかです

 写真を縮小するようなときは、多くの場合バイキュービック法がきれいなので、Photoshop Elementsでは、バイキュービック法がデフォルトになっています。3つの方法の違いをもう少しわかりやすくするために、イラストを拡大するようにリサイズしたのが下の図です。


元の画像です。5色で描いた120×90ピクセルの画像です。以下の3つの画像は、この画像を3つの方法で180×135ピクセルにリサイズしたものです

二アレストネイバー法の例。元の画像のピクセルを、そのまま拡大縮小するだけなので、色数は同じです

バイリニア法の例。それぞれの色の境目に中間的な色が入っているところに注目。このままではわかりにくいですが、画像をダウンロードして拡大表示すると一目瞭然です。リサイズした段階では116色になっていました。ただし、表示している画像はJPEG形式のため、JPEG特有の画像劣化が起こり、色数も2674色になっています

バイキュービック法の例。リサイズした段階では574色です。よくみると、黒い線の両端に明るい輪郭が見えます。バイキュービック法は、画像にアンシャープマスクをかけたような効果が出ます。この画像はJPEG形式のため3103色になっています

 写真のリサイズなどでは多くの場合バイキュービック法がうまくいくのですが、モアレの出やすい場合については、バイリニア法のほうが、きれいにリサイズできるようです。これはバイリニア法ではリサイズした後の画像が少しボケた感じになるため。デジカメでピンボケぎみに撮ったほうが、モアレが出にくくなるのと同じ理屈です。


クリックすると元の画像が出てきます。1600×1200ピクセルで撮影したときは、さほどモアレは気になりません

二アレストネイバー法でリサイズした画像です

バイリニア法でリサイズした画像です

バイキュービック法でリサイズした画像です

 180×135ピクセルにリサイズした例では、バイリニア法とバイキュービック法の差はわずかですが、640×480ピクセルに縮小(クリックすると出てきます)したときは、その差がいっそう出ています。

 Photoshop Elements以外では、Paint Shop Proにもバイキュービック法、バイリニア法、ピクセルリサイズ(Photoshop Elementsの二アレストネイバー法)の3つの方法が用意されています。

 結果はPhotoshop Elementsのときよりもさらにはっきりとバイリニア法とバイキュービック法に差がありました。

 ちなみにPaint Shop Proには「スマートサイズ」という項目があり、これを選ぶと、画像の特徴から3つの中で最適な方法を自動的に選びます。今回の画像を「スマートサイズ」でリサイズした場合は、バイリニア法が選ばれていました。