2013年9月に大人気シリーズの最新版「モンスターハンター(モンハン)4」を発売したカプコン。前作からゲームシステムを一新し、ユーザーの反応がどう出るか一抹の不安もあったが、ふたを開けてみれば早々に400万本出荷の大ヒット。改めて「モンハン強し!」を印象づけた。その一方で、成長が見込まれるモバイルコンテンツではことのほか苦戦を強いられているという。人気タイトルのヒットやダウンロード販売の伸長など、業績全体を見れば着実に成長路線を歩むカプコン。次なる発展のカギとして、同社の辻本春弘社長は「インターネットを学ぶ」ことと、ゲームビジネスにおける本当の意味での「インターネット・サービス」の開発を挙げた。その真意とは……。

「期待通りの数字を上げられて、2013年は非常に良い年だった」というカプコン代表取締役の辻本春弘氏
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――2013年は発売を延期してまで完成度を高めた「モンスターハンター4」をリリースし、しかも400万本を超える大ヒットを記録しました。さらに昨年末に発売された次世代機「Xbox One」向けタイトルでも、「デッドライジング3」が100万本を突破するなど、新プラットフォームに対しても一定の成果を上げています。そう考えると、カプコンにとって2013年は勢いのあった1年だったと思われますが、いかがでしょうか。

辻本春弘氏(以下、辻本氏): まず、「モンスターハンター4」については「4」という、ナンバーが付いたタイトルとしては久しぶりの発売であり、ハードも前作から「ニンテンドー3DS」に切り替えました。ゲーム内容も変わっており、この辺がユーザーにどのような影響を与えるか少々心配でした。

 しかし、結果として400万本を出荷し、その後も好調に推移しています。また、「モンスターハンターフェスタ’13」というイベントを開催し、前回を上回る反響だったことなどからすると、「モンスターハンター4」はユーザーに受け入れられたといえますので、非常に安心しました。

 さらに、2013年7月に発売した「逆転裁判5」も堅調でした。このタイトルは「逆転裁判4」から6年ぶりのリリースとなり、かなり間が開きましたので、ユーザーからどれくらい支持されるかという点については気がかりでした。ただ、「4」発売以降も逆転裁判の舞台化や映画化に加え、レベルファイブとのコラボレーションタイトル(「レイトン教授VS逆転裁判」)の発売といった継続的な努力を行ってきました。これらによって、「逆転裁判」が持つブランドの浸透がうまく図れたこともあり、「5」でも良い結果につながったのだと思います。

 このほかにも2014年1月に「戦国BASARA4」を発売し、出荷状況は堅調です。

――アミューズメントなど、業務用も好調でしたね。

辻本氏: ええ、パチスロ機で2013年9月に「デビルメイクライ 4」を投入し、予想を上回る売れ行きとなりました。2012年の「バイオハザード5」に続き、2年連続で業界から信頼を得られるような台数を出すことができて何よりだと思います。

 このように、2013年はカプコンの主力タイトルが出そろい、期待通りの数字を上げることができた点では、非常に良い年だったと認識しています。

モンスターハンター4
2013年9月14日発売
価格:5705円(税別)
(C)CAPCOM CO., LTD.
デッドライジング3
欧米を含むXbox One発売地域で2013年11月22日に発売された。日本を含む今後の発売地域および発売日は近日発表予定
(C)CAPCOM CO., LTD.
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逆転裁判5
2013年7月25日発売
価格:5990円(税込み)
(C)CAPCOM CO., LTD.
戦国BASARA4
2014年1月23日発売
価格:6657円(税別)
(C)CAPCOM CO., LTD.
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DEVIL MAY CRY 4
2013年9月稼働
(C)CAPCOM CO., LTD.
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