“勝ちハード”が出てこない

――今は、“勝ちハード”と明確に言えるものがないですよね。

日野氏:携帯型の普及においては、3DSにもっとガツンと行ってもらわないと、ソフトの販売本数を大きく期待できません。プレイステーションVita(PS Vita)も、一気に立ち上がるのかと思っていましたが、僕らの想定よりは遅かった。“勝ちハード”が欲しいですね。

――“勝ちハード”が出ない要因はどこにあるでしょうか。

各ハードの普及状況を見ながら、その状況に合ったタイトルを供給するのが本来の理想と語る日野氏

日野氏:それは簡単なことで、ソフトに要因があると思います。ユーザーの方にとっては、欲しいタイトル、すなわち、自分にとってのローンチソフトが出てくるまでは買わない。『イナズマイレブン』が好きな人は、イナズマが出るときにハードと一緒に買う。『モンスターハンター』もそうだし、『スーパーマリオブラザーズ』もそう。すぐにでも欲しいタイトルが足りないだけのことだと思います。

――レベルファイブがそこを仕掛けて、一気にマーケットを作っていこう、という考えはないのですか。

日野氏:「自分がこのハードを買わせてやる!」と仕掛けていく考えはあまりないですね(笑)。ちゃんとビジネスを成り立たせていきたいので、きちんと状況を見て、そこに合ったタイトルを供給していくのが本来の理想です。ただ、僕らも待っている余裕まではないので、当初の予定通り出していく形になっていますよ。