「相棒」といえば、いまや日本を代表する刑事ドラマ。天才的な頭脳で事件を解決する杉下右京とクールな神戸尊のコンビの物語だが、ドラマの重要な背景である「警察組織」を支え続けてきたのが、伊丹、三浦、芹沢の「捜査一課の3人」だ。ドラマは終盤に入り、視聴率20%超えのヒットを続けている。

 今回は、捜査一課の刑事「伊丹憲一」役の川原和久さんに、相棒の10年間について聞く。

川原 和久(かわはら かずひさ)
1961年12月26日生まれ。福岡県北九州市、出身。身長、183センチ。日本大学芸術学部卒業。所属、劇団ショーマ

使えるものはなんでも使ってやる

――10年間同じ役を続けてきました。

川原和久氏(以下、川原):「(1年に1度、7カ月だけ伊丹に)会うのが当たり前みたいな感じでしょうか。同じ役を10年続けるって、なかなかできることではないので、非常にありがたいです。『相棒』はほんとに毎年ずっとやってますからね」

――Season7の途中で亀山薫(寺脇康文)がいなくなって、Season8から杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)のコンビになりました。伊丹刑事と特命係の距離も微妙に変化してますね。

川原:「もともと伊丹は亀山と張り合っていたわけですから、亀山がいなくなってちょっと方向転換したというか。最近は使えるものは何だって使ってやる、たとえ特命係だろうが、という方向ですよ」

 「『狙われた刑事』(Season8 第15話)で伊丹は尊と少し交流を持ってしまっているんで、あそこから尊に対する態度が変わってる。台本上はそんなに変わってないんですけど、自分なりに変えて演技してますね。あ、でもたまに伊丹が単独で動いて尊に協力してるシーンがあったり」

――劇場版IIでもそういうシーンがあったとか。

川原:「そうなんですよ。6割方カットされちゃいましたけど」

――それは捜査一課の3人と尊じゃなくて、伊丹と尊、ですか。

川原:「そうですね。3人対尊になるとそれぞれの中身が薄くなるからですかねぇ。三者三様だと3倍時間がかかるし」

――「狙われた刑事」で、尊と伊丹が、これからは互いに協力する、男と男として分かり合えた、という雰囲気を醸し出していましたからね。

川原:「いまでも伊丹刑事がそんなふうにはっきり意識してるかどうかはわからないですけどね。僕も作家に聞いたわけではないし」

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