この記事は、日経トレンディ5月号(2010年4月4日発売)特集「得する旅行術」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売日時点のものとなります。
高速道路を使った旅行で重要になってくるのがSA(サービスエリア)選び。というのも、05年に道路公団が民営化されてから、SAは飛躍的に進化を遂げているからだ。かつては全国一律サービスを売りにしていたが、05年以降は各SAが立ち寄ってもらう場所として、個性を強調し始めている。
今、各地のSAが目指すのは、「立ち寄れるSA」から進化し、「クルマ旅行の際、目的地の1つとしてスケジュールに組み込まれるようなSA」(中日本高速道路関連事業本部サービスエリア事業チームの三浦政幸氏)だと話す。富士山の絶景を見るためだけに寄っても損のないSA、旅の最後、土産物を買うのに欠かせないSA、車中泊で重宝するSA……。売りは何であれ、“目的地化”に向けたサービス面の強化が進んでいるという。
では果たして、本当に旅の目的地となるようなSAはあるのか。
全国の主要高速道路を中心に、交通量の多いSAをピックアップ。実際に訪れて、上の評価項目を中心に、“旅の目的地”となり得るSAを探した。特に今回の評価で中心に置いたのは、食と買い物、休憩という3つの切り口のどのニーズを満たすSAかという点。各SAの活用方法がわかれば、クルマ旅行の計画も立てやすくなるだろう。
訪れてわかったのは、民営化から5年足らずで、SAが驚くほど変貌したということ。本誌では民営化直後の06年5月号に同様の特集を組んだが、当時と今回の結果を比べると一目瞭然だ。例えば今回の調査では、SA内に大手コーヒーチェーンやコンビニ、産直市場が急増していた。「利用者の声を聞きながら、希望の多い機能を取り入れている」(東日本高速道路)といい、今後も新機能を盛り込むという。
“旅の目的地”になるのか
全国SAの実力をチェック
道路公団の民営化から約5年を経て
本格的に個性を強調し始めたSA
かつて全国一律サービスを目指していたSAは、05年の道路公団民営化に伴い、一つの商業施設に変わり始めた。民営化当時に目指したのは「立ち寄れるSA」。だが目標は進化し、各社は今、「旅の目的地の一つになるSA」づくりに励んでいる。2009年からの「1000円高速」も追い風となり、クルマ旅行においてSAは重要な役割を担うようになった。各社が目指す通りのSAはあるのか。全国のSAを評価した。


















