通信料が最も安い3Gルーターは?

 では、これから3Gルーターを新規導入すると、毎月の通信料金はいくらになるのか? イー・モバイルでは、5月26日から「新世代Wi-Fiキャンペーン」を実施している。月額固定の「データプラン」と長期契約割引の「にねんM」に加入することを条件に最大13カ月分(申し込んだ月と翌月から12カ月)、月額料金を1000円割り引く。通常4980円ところを、1年間は3980円で利用できるわけだ。イー・モバイルならプロバイダー料金も不要だ。13カ月以降は月額4980円となり、2年間の合計額は10万7520円となる。家電量販店などの店頭では、新規契約者に対してPocket WiFiを1円で提供しているところもあるので、上手に買えば2年使っても10万7521円で済む。

イー・モバイルのオンラインショップ。Pocket WiFiは新規、機種変更ともに、「にねんM」契約で端末料金を1円に値下げしている(画像クリックで拡大)

 対するバッファローのポータブルWi-Fiは、2010年6月1日から2010年9月30日まで、「『定額データプラン』新規お申し込み料金割引キャンペーン」を実施している。期間内に定額データプランに新規申し込みすると、最大13カ月(申し込んだ月と翌月から12カ月)の月額上限額が通常5985円から1575円割引され、4410円になる。ただし、FOMAの定額データプランは、別途プロバイダー料金が必要。mopera Uの「U定額HIGH-SPEEDプラン」に加入した場合は、月額525円も加算される。従って月額料金(上限額まで使った場合)は、最初の1年間が月額4935円。13カ月以降は、月額6510円となり、2年間の合計額は13万7340円。ここに本体の購入代金(3万4800円)もかかってくる。実質的には17万円を超える。導入コストだけでiPadのWi-Fiタイプと、3Gタイプの差額以上に導入コストがかさむ点が気になる。

iPad 3GタイプがSIMロック版となったことで、NTTドコモはテータ通信料金の割引キャンペーンを展開。iPad Wi-Fiユーザーの取り込みを狙っている(画像クリックで拡大)

 導入とランニングコストを抑えたい人には、b-mobile WiFiルータをb-mobile SIM U300で利用する方法がオススメだ。ルーター本体は直販サイトで1万9800円。b-mobile SIM U300は、1カ月使い放題で2980円。6カ月間の契約なら1万4980円(月額換算で約2429円)。1年契約なら2万9800円(月額換算で約2449円)で済む。2年使っても合計額は5万9600円。ルーター代と合わせても7万9400円で済む。

b-mobile WiFiルーターで利用できるデータ通信SIMカード「b-mobileSIM U300」。最短1カ月から利用できるので、お試し的な利用にも向いている(画像クリックで拡大)

 バッファローのポータブルWi-Fiが気になっているけれど、3Gルーター本体に3万4800円も出せない……という人は、3Gルーターをレンタルするという手がある。NTT東日本の「光ポータブル」を利用する方法だ。利用できるのは、フレッツ光の「フレッツ光 ネクスト」か、「Bフレッツ」の利用者に限られるが、条件に当てはまれば月額315円で、バッファローのポータブルWi-Fiと同じ3Gルーターをレンタルできる。2年利用した場合でも、3Gルーターのレンタル料金は7560円と格安だ。また光ポータブル版のポータブルWi-Fiは、FOMA SIMカード専用のものと、SIMフリーの2つ提供される。SIMフリー版を申し込むと、イー・モバイルのemチップを使って通信できるというメリットもあり、一部のユーザーからの引き合いが強い。

 iPadの登場をきっかけに一気に選択肢が増えた3Gルーター。選ぶポイントは、バッテリー駆動時間、速度、料金、そして利用エリアなどだ。注目点がいくつもあり、何を重視するかで最適の3Gルーターは変わってくる。iPad Wi-Fiタイプを購入し、次は3Gルーターの購入を考えている人は、今回紹介したテスト結果を参考に自分向きの3Gルーターを選んでみてほしい。

(文/原 如宏)

NTT東日本が6月25日からサービスを開始した「光ポータブル」。フレッツ光ネクスト、Bフレッツユーザー向けに、バッファローのポータブルWi-Fiを月額315円でレンタルする。SIMフリー版の提供もある(画像クリックで拡大)