パソコン市場で存在感を増している低価格薄型ノート。値段、処理性能、使いやすさのバランスの良さが人気の理由だ。今年の春商戦では、ソニーが新機種で同ジャンルに参入。レノボ・ジャパンもAMDのプラットフォームを採用した6万円台の「ThinkPad」を投入するなど話題に事欠かない。機種選びが難しくなってきた低価格薄型ノート選びのポイントをまとめていこう。
(文/湯浅 英夫)
低価格薄型ノートとは
まず低価格薄型ノートはどういうものかおさらいしておこう。
ほとんどの低価格薄型ノートは、インテルの超低電圧版(Consumer Ultra Low Voltage)CPUを搭載するため、「CULVノート」などと呼ばれる。東芝は「ネットノート」という独自の呼称で訴求するモバイルノートの新ジャンルだ。昨年10月の「Windows 7」と同じタイミングで、国内、海外メーカーから一気に登場した。
低価格薄型ノートの魅力は何と言っても圧倒的な安さだ。「5万円ノート」などと呼ばれるネットブックより処理性能がずっと高いのに、モデルによってはネットブックと同じ5万円台から購入できる。国内メーカーのモデルは10万円前後が相場だが、安くても15万円以上するモバイルノートと比べると断然安い。ネットブックより画面が大きく、キーボードも打ちやすい。処理性能も高いことから仕事用に購入する人も多い。
基本仕様は、ディスプレイが11.6型ワイドか13.3型ワイド、メモリーが2GB〜4GB、HDDは250GB〜320GBといったところが一般的だ。バッテリー駆動時間は5〜8時間が中心だが、10時間以上の製品も中にはある。DVDスーパーマルチドライブは、ほとんどの機種が搭載していない。OSはネットブックが採用するWindows 7 Starterではなく、A4ノートと同じWindows 7 Home Premiumとなる。
国内メーカーが得意としてきたモバイルノートとの違いは、堅ろう性と軽さだ。パナソニックの「Let'snote」や東芝の「dynabook SS RX2」などは、頻繁に持ち歩くことを想定して、アルミニウムなどの高価な部材を用いて堅ろう性と軽さを両立している。低価格薄型ノートは、入手しやすい部材を使って、性能を引き下げることなくコストを抑えている。重さは1.5kg以上するものがほとんどで、1.2kg前後のモバイルノートに比べると少し重い。
堅ろう性をアピールしている低価格薄型ノートは少ないが、レノボ・ジャパンの「ThinkPad Edge 13"」は、高価な金属や複合材を使わずに設計を見直すことで、落下試験や加重振動試験など、ほかのThinkPadと同じ品質試験をクリアしている。安さと堅ろう性を両立した数少ないモデルだ。











