日経ホームビルダーは、コラム「突撃!ゲンバ検証隊」で、LED電球、白熱電球、蛍光ランプの比較実験を行った。第2回となる今回は、3種類の電球を扱う東芝ライテックにヒアリングした内容をお届けする。

 建築設計者3人と日経ホームビルダーの編集部員からなる「GENBA検証隊」は、LED電球と白熱電球、蛍光ランプの違いを知るため、目隠しテストを実施。その結果を分析するため、目隠しテストで使った3種類の光源のメーカーである東芝ライテックに話を聞いた。住空間事業部商品部商品企画担当グループ長の澤井宏さん、LED部LED企画部部長の佐藤光治さん、総務部総務担当主務の秋山泰輝さんの3人が対応してくれた。

「LED電球はもっと小型化・軽量化の可能性を期待できる」とメーカー担当者は話す(写真:澤田聖司)(画像クリックで拡大)

Q 従来の光源と比べてLED電球のメリットは?

 最も注目できる点は、省エネ性能だ。同等の明るさの製品を比較した場合、電力消費量は、蛍光ランプが白熱電球の約1/5なのに比べて、LED電球は約1/10だ。

 長寿命である点もメリットだ。LED電球はおよそ4万時間を経過した時点で、明るさは70%程度に低下すると推定している。吹き抜け天井など、交換が面倒な個所に使うと最適だ。

Q モノの色の見え方に他との違いはある?

 その目安としては、JISの演色評価数がある。数値が大きいほど、色が鮮やかに見える。同等の製品で白熱電球を100とすると、蛍光ランプが84、LED電球は80。この数値ではLED電球は白熱電球よりも若干劣るが、一般的に使ううえでは、80以上の数値ならば大きな差は感じないだろう。

Q トータルコストでは蛍光ランプに負ける?

 導入・交換コストと電力消費量を合算して単純に比べれば、蛍光ランプに分があると言える。しかし、蛍光ランプも当初は高価で、徐々にいまの普及価格に至った。LED電球も今後、同様に低価格化していくはずだ。

 蛍光ランプに比べ、LED電球の長所の一つは点灯してすぐに明るくなる点だ。一般的な蛍光ランプは60%の明るさまで発光するのに20秒程度。LED電球は点灯直後から十分な明るさを発現する。

 スイッチのオン・オフによる寿命変化が全くない点も、LED電球の特徴。蛍光ランプや白熱電球は、オン・オフの繰り返しが製品寿命に影響を及ぼす。たとえばトイレなど、明かりを付けたり消したりする頻度が高い場所では、LED照明の特徴が生きるはずだ。

(資料:日経ホームビルダー)(画像クリックで拡大)