部屋の乾燥対策として加湿器を買ったはいいがどうも使い勝手が悪い。面倒で使わなくなった。うるさい。変な臭いがする……。思い当たる人も多いのではないだろうか。加湿器は加湿するだけのシンプルな家電のように思えるかもしれないが、方式や商品によって大きな違いがあり、使用環境やライフスタイルにあったものを選ばないと不満が残ることになる。そこで、よくある失敗例をもとに、我が家にぴったりの加湿器を選ぶコツを考えてみよう。今年はウイルス除去機能などを備えた高機能タイプが話題となっているが、価格が高いのがネック。今回は1万円台以下で購入できる加湿機能のみの商品を紹介する。

本当に加湿器が必要?

 最初に考えるべきなのは、本当に加湿器が必要かどうかだ。インフルエンザ対策として購入を検討している人も多いだろうが、加湿器でインフルエンザウイルスを退治できるわけではない。ではなぜ加湿器が有効と言われているのかというと、のどや鼻の粘膜がもつ防御機能が乾燥で弱らないようにするためだ。のどや鼻の粘膜の状態が良ければ、インフルエンザウイルスが侵入してもある程度対抗できる。だが、乾燥により弱っていると対抗できなくなってしまい、インフルエンザにかかる可能性が高くなる。そのため湿度を50%~60%に保つことが大切で、湿度が低いなら加湿器を使って湿度を上げましょう、ということなのだ。

 「加湿器さえあれば大丈夫」ではなく、うがい、手洗い、体調管理をした上でのさらなる対策と考えよう。「朝起きたらのどが痛い」「エアコン暖房で乾燥が気になる」といった自覚症状がある場合や、湿度計を見て50%以下となっているのなら加湿器は有用だ。だが、湿度が適切に保たれているのに「インフルエンザ対策には加湿器」だからと設置すると、加湿しすぎによるカビの発生、結露などの問題も起こりうる。購入する前にもう一度、本当に加湿器が必要なのか確かめてみよう。乾燥しているかどうか分からない場合は、加湿器を購入する前に湿度計を用意して部屋の湿度を確認することをおすすめする。