リコー伝統の強力なマクロ撮影機能を搭載した「CX2」。旧モデル「CX1」と比べても、さらに機能がパワーアップしている(画像クリックで拡大)

 食べ物や植物を撮影する際に重要となるのが、デジカメのマクロ撮影機能だ。できるだけ被写体に近づいて大きく撮影できるのがベストだが、マクロモードに切り替えても寄りすぎるとピントが合わない機種は多い。被写体のゆがみを抑えて撮れるテレマクロ機能があれば便利だが、この機能を備える機種も少ない。

 伝統的に強力なマクロ機能を搭載していることで知られるのがリコーのコンパクトデジカメだ。最新機種「CX2」も、多彩なマクロ撮影機能を備えていることで注目が集まっている。

 マクロモードに変更すると、広角端では最短1cmまで被写体に近づいて撮影できる。カメラの影がかぶってしまうほど近くまで寄れ、小さな花やネイルの装飾などを大きく写せる。広角で被写体に寄るため、ゆがみは極端に大きくなるが、独特の迫力が出せる。

ごく普通のぬいぐるみ。1cmまで近づいて撮影すると、植毛の1本1本がはっきり確認できる。植毛が円筒形ではなく、きしめんのような平たい毛であることが分かるほどだ(画像クリックで拡大)

思い切り花に近づいて撮影。虫眼鏡を使わなければ見られないような微細な造形がしっかり確認できる(画像クリックで拡大)

 優れたマクロ撮影をアシストする機能も充実している。撮影時、画面左に最短撮影距離が表示されるのが便利だ。ズームに合わせて数値が変化し、どの範囲でピントが合うかが直感的に分かる。

 マニュアルフォーカスでピントを合わせる場合、画面の中心部が拡大して表示されるのも役立つ。同種の機能を持つ一部の機種では、拡大画面が荒くてまったく使えないものもあるが、CX2の拡大画面は精細でピントがしっかり確認できる。

撮影時、画面左のマクロモードのアイコン下に、フォーカスが合う範囲が具体的な数値で表示されるのが便利だ(画像クリックで拡大)

 本機は、優れたテレマクロ機能を備えていることも特徴だ。35mm判換算で300mm相当の超望遠撮影でも、約28cmまで被写体に近づいて撮影できる。背景を大きくボカして被写体を浮かび上がらせるようなマクロ撮影や、望遠撮影ならではの圧縮効果を利用したユニークなマクロ撮影も楽しめる。

 シーンモードの「ズームマクロモード」では、35mm判換算で70mm相当の焦点距離に固定となるが、1cmまで寄って撮影できる。被写体のゆがみもなくなり、自然なマクロ撮影ができる。

ズームマクロを選択すると、もっとも高い画質でマクロ撮影できるようにレンズユニットが最適な位置に移動する。通常撮影時(左)とズームマクロ時(右)を比べると、違いは明らかだ(画像クリックで拡大)

 各社の最新機種と比べても、マクロ機能の完成度や実用性は群を抜いている。小さな昆虫や草花を撮影する機会の多い人や、オークションなどで小物をきれいに撮影したい人は注目の1台といえる。

CX2
「マクロ撮影」
この機能のお薦め度 ★★★★★