2009年8月25日の午前6時37分、関東地方で緊急地震速報の誤報が伝えられた。携帯電話が聞き覚えがないアラーム音でいきなり鳴り出して、びっくりした人も多いはず。実はNTTドコモとauの最近の携帯端末は、緊急地震速報の受信機能があらかじめ有効になっている機種があるため、自分で設定しなくても警報を発するからだ。
緊急地震速報は気象庁が07年10月1日から一般向けに提供を始めた情報で、地震を予知するのではなく、地震が起きてから可能な限り早く知らせるものだ。地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して、震源や地震の規模(マグニチュード)を推定する。それを基に全国各地での予想震度と到達時間を予測して、速報を行う。
地震が発生すると周囲には、まず初期微動のP波が先に伝わって小さく揺れ、続いて主揺動のS波が伝わって大きく揺れる。地中を揺れが進む速度は、P波のほうがS波よりも速い。そこでP波を検出して各地の震度を予測すれば、S波の大きい揺れが来る数秒〜数十秒前に、該当エリアに速報できるという仕組みだ。数秒でも早く地震の到来が分かれば、ガスを止めたりテーブルの下に避難するなどの対処ができる。
緊急地震速報の仕組み。出典:気象庁「緊急地震速報のしくみと予報・警報」
では、緊急地震速報はどんな機材で受信できるのだろうか。テレビやラジオでも放送を行うが、視聴していない状態で自動的にスイッチをONにはしてくれない。就寝中など使用していない状態でも自動的に通知してくれる機材で、もっとも身近なのは携帯電話だ。
携帯電話キャリアで09年9月現在緊急地震速報を提供しているのは、NTTドコモとauだ。気象庁が配信する一般向け緊急地震速報を基に、最大震度5弱以上と推定した地震の際に、強い揺れ (震度4以上) が予測される地域の携帯電話に情報を配信する。情報を受信した端末は、専用のブザー音やバイブレーション、画面表示などでユーザーに警報を知らせてくれる。












