パナソニック「LUMIX DMC-TZ7」は、ビデオカメラに迫る本格HDムービー撮影に対応した野心的なコンパクトデジカメである。外見は前モデル「DMC-TZ5」を継承したコンパクトなズームモデルという印象で、オーソドックスなデザインに仕上がっている。

 「TZ(トラベルズーム)」というコンセプトの通り、旅先でも気軽に持ち歩けるサイズと重さを実現しているのが特徴だ。このサイズでHDムービーも撮れるので申し分のないコンパクトさといっていいだろう。シルバー・ブラック・ブラウンから選べるボディカラーはやや地味な印象だったが、海外モデルにあったブルーとレッドの本体色が2009年6月中旬に追加される予定で、よりカラフルになった。

シルバー、ブラック、ブラウンの3色に加えて、2009年6月中旬にブルー、レッドが発売される(画像クリックで拡大)

 本機は、1/2.33型で有効1010万画素のCCDを搭載し、光学系は光学12倍のズームレンズを採用している。25〜300mmという範囲の広い画角でムービーが撮れる点がビデオカメラにはない大きな魅力と言えるだろう。ズーミングとAFの速度はテスト機中で一番スローでストレスを感じてしまうが、AFやAEの精度は高い。

 天面の中央にステレオマイクを配したため、モードダイヤルは右端にレイアウトされ、その左脇にスチルシャッターボタンが付いている。ダイヤルとスチルシャッターの位置関係がやや気になる人もいるだろう。スチルとは別に、背面にムービーのシャッターボタンが付いている。

DMC-TZ7の天面操作部。中央にステレオマイクを配しており、右端にモードダイヤルがレイアウトされている(画像クリックで拡大)

DMC-TZ7の背面操作部。天面のスチル用シャッターボタンとは別に、ムービー用撮影ボタンが配置されている(画像クリックで拡大)

 独立シャッターのメリットは、シーンモードなどダイヤルで選択する機能とムービー撮影との掛け合わせが可能な点にある。例えば自動シーン検出機能「おまかせiA」での全自動ムービー撮影から、「ペット」モードに切り替えてスチル撮影といったことも手軽にできる。また、本機には採用されていないが、将来的にはムービー撮影中のスチル同時撮影にも対応できそうだ。

操作性も良く考えられていて、設定メニューではスチルとムービーをタブで切り替えて設定できる(画像クリックで拡大)

再生メニューではスチルとムービーを混在してサムネイル表示が可能(画像クリックで拡大)

スチルとムービーを混在したスライドショーが可能。プリセットされた4つのBGMと画面切り替え効果も選べる(画像クリックで拡大)

 カメラが最適なシーンモードを自動的に選ぶ「おまかせiA」機能は、ムービー撮影でも有効。顔認識機能も利用でき、多彩なシーンモードもマニュアルで選べる。ほかのモデルではムービー撮影機能がスチルに比べてシンプルだが、本機のHDムービーはスチル並みの撮影機能が使えて、多彩な動画撮影が可能だ。このあたりもほかのモデルより充実している。