今回からは2回にわたって、モバイルに最適なパソコンを紹介する。最新の夏モデルから、快適に持ち歩けて、外出先でも満足して使える機種を10台ピックアップした。ベスト10は、モバイル性を重視しつつ、独断と偏見で決めたが、それぞれに素晴らしい特徴のあるモデルばかりなので期待していただきたい。次回は引き続いて、「ネットブック編」をお届けする。

No.1 - dynabook SS RX2
最強のモバイル性能を
スリムに持ち歩ける


東芝

dynabook SS RX2

実売価格:28万9800円(SSDモデル)

 本気でモバイルを考えているなら、dynabook SS RX2を迷わずおすすめする。個人的にもずっと使ってきたモデルなのだが、軽さと実用性のバランスが最高だ。SSDモデルなら1kg以下、HDDモデルでも1090gという軽さで、光学ドライブまで内蔵しているのだ。ことモバイル性に関してはライバルはいない。比較的軽いので、かばんの中でもかさばらない。

 圧倒的な軽さにもかかわらず、12.1型ワイド液晶を搭載するので、ボディーは決して小さくない。ネットブックと比べると大ぶりでさえある。だからこそ、キー配列に余裕があり使いやすいのだ。

 実は、前モデルのRX1まで、タイピング中にタッチパッドに手が触れてカーソルが飛ぶ欠点があった。だが、RX2ではその点も解消されている。ボディーの強度不足も一気に解消され、より完成度が向上していると言えよう。

 とはいえ、個人的にはインナーケースに入れて、大切に持ち歩くべきモデルだと思っている。Let'snoteやThinkPadなどに比べると、やはり剛性感が足りず頼りない。実際の堅ろう性うんぬんではなくて、頼りないから大事に持ち歩きたいのだ。

 RX1は、液晶が暗い点を嫌うユーザーが多かった。現在のRX2は輝度もアップしており、ほとんどの欠点を打ち消している。ぱっと見はRX1と変わらないのだが、実はボディー全体を含めて、丸ごと作り直したフルモデルチェンジを遂げているのだ。

 液晶は、珍しい半透過タイプだ。直射日光下では、バックライトをオフにして反射だけで利用できる。普通は太陽の光を当てないようにして使うのだが、逆にめいっぱい光を当ててしまえばいい。滅多にそんな機会はないのだが、どんなシーンでも使えるのは心強い限りだ。

拡張性は十分で、eSATA(external Serial ATA)も搭載する。左側面手前部分には、ダイヤル式のボリューム調整スイッチが用意されている(画像クリックで拡大)

軽量ボディーながら、ドライブを内蔵。外出先でDVDプレーヤー代わりに暇つぶしができる(画像クリックで拡大)

SSDモデルは性能も大満足だ

 お薦めするのは、最近値下がりしたSSDモデルだ。容量は128GBもあるので、普通に使うなら十分だろう。HDDモデルと比べたときの総合的なパフォーマンスは若干早い程度だが、実売ベースでの価格差が2万円程度に落ちてきたので、どうせならSSDを選ぶのが正解だ。

 今シーズンは、CPUがCore 2 Duo SU9400になり、HDDモデルが250GBに容量アップした点だけが違いだが、特に性能アップは朗報だ。

 省電力性重視で設計されているピュアモバイルノートは、CPU性能がどうしても劣っている。少しでも高速なモデルを手に入れて、快適に使おうではないか。

 RX2を1位に推奨したのは、軽さ、性能、実用性のバランスが非常によいからだ。バッテリーは当然カタログ値ほどに長時間は駆動できないが、1日使うには十分だ。

液晶は、半透過タイプで、直射日光下ではバックライトをオフにして、反射で作業できる(画像クリックで拡大)

「dynabook SS RX2」の主な仕様
製品名 dynabook SS RX2
型番 PARX2T9JLD
メーカー名 東芝
実売価格 28万9800円
CPU Core 2 Duo SU9400 (1.40GHz)
メモリー(標準/最大) 3GB/3GB
OS Windows Vista Business SP1 32ビット
(Windows XP Professionalダウンロード権含む)
HDD/SSD 128GB SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
液晶 12.1型ワイド (1280×800ドット)
本体サイズ 約283(W)×215.8(D)×19.5〜25.5(H)mm
重さ 978g(バッテリパック63A)/
858g(バッテリパック32A)
バッテリー駆動 約12.8時間(バッテリパック63A)/
約6.2時間(バッテリパック32A)