通常の植物を“超える”植物、既存施設のエネルギー消費を減らす「人工知能」──。街の環境を改善するための技術には、ユニークなものも多い。
例えば環境改善植物。CO2や大気汚染物質の吸収効果、葉からの水分蒸散で気温を下げる“打ち水効果”などが通常よりも高い特殊な品種だ。
「サンパチェンス」(サカタのタネ)は成長が極めて早い新品種。通常の園芸植物が苦手な猛暑にも強く、露地植えなら1株が1年で1メートルに育つ。
この成長力の副産物が、高い環境浄化能力。成長過程でCO2を大量に吸収するほか、NO2やホルムアルデヒドも盛んに取り込んで養分にしてしまう。打ち水効果も高く、「気温が34℃の日に葉の表面温度を測定したら、インパチェンスなど従来の園芸植物よりも3℃以上低かった」(同社)。
肥料や水分の消費量が多く、手間はややかかるが、売れ行きは好調。2008年は07年の2倍以上の45万鉢を出荷。09年は「全国どこの店でも見かけるレベル」(同社)の80万鉢を出荷予定だ。一年草のため、枯れた後に可燃ゴミとして出すとCO2が再び放出されるのが問題だが、「堆肥化の仕組みも検討中」という。
トヨタルーフガーデンの半常緑低木「キルシェピンク」「キルシェレッド」もまた、ツツジなど一般的な低木と比べて高い環境浄化能力を持つ。これは主に施設の緑化を想定した品種。「成長が早いぶん、同じ面積を少ない株数で緑化でき、施工コストでも有利」(同社)。現在はトヨタグループの企業の敷地を中心に植えられているが、今後はビルの屋上や公園、工場周りなどに幅広く売り込む計画だ。







