出張&モバイルに役立つシリーズの第3回は、データ通信選びだ。話題の広帯域移動無線技術「WiMAX」が登場し、モバイル通信事情が混沌としてきた。使い方によって、ベストなサービスは変わってくる。前回取り上げた「オンラインサービス」をフルに活用するためにも、出先で使うデータ通信回線選びは重要だ。

注目のWiMAXは高速通信環境の拡充がキモだ

 ついに、WiMAXのサービスがスタートした。UQコミュニケーションズが、日本初のWiMAXサービスを開始したのだ。

 WiMAX最大の魅力は、従来のデータ通信を大きく上回る速度だ。あくまでも規格上だが、通信速度は下り最大40Mbps、上り10Mbpsとしている。現在一般的に使われている高速無線通信「HSDPA」が7.2Mbpsなのと比べると、一気に5倍以上高速になるわけだ。もちろん、40Mbpsという値は規格上の最高値なので、実際に利用できる速度ではない。だが、4分の1だとしても10Mbpsで通信できることになる。

 従来のデータ通信は、Webを見たりメールを送受信したりする程度の使い方が一般的だった。ところが10Mbps以上の速度になれば、いわゆるクラウド的な使い方が現実的になってくるだろう。外出先でも、インターネットの先に置いてあるデータをストレスなく使える可能性が出てくる。特に、今はやたらに遅い「上り」が高速化すると、使い方が大きく変わってきそうだ。

 早速、端末を借用してテストしてみたが、期待の速度は体感できなかった。もちろん、試した期間が短い上にエリアも限られており、速度が出なかったのだろう。

 僕が試した限りでは4M〜5Mbps程度が実測の最高スピードだった。

 もちろん、まだサービスが立ち上がったばかりなので、今後に期待である。だが、ユーザーが望むのは、利用エリアが拡大することではなく、高速で通信できる場所が増えることだ。

 つまり、3Mbps以下で利用できるエリアが増えても、イー・モバイルなど他の通信サービスとほとんど変わらない。ちょっと厳しいかもしれないが、どんな場所で利用しても10Mbps程度の速度で利用したいのだ。自宅でも10Mbpsの速度が出れば、インターネット回線は不要になりそうだ。

 その上で、状況の良い場所では20Mbpsに迫る速度が出るならば言うことなしだ。

今回テストした「WiMAX USB TYEP UD01SS」は、データ通信端末としては非常にコンパクトなのも魅力だ(画像クリックで拡大)

パソコンに取り付けるとこのようなスタイルになる。モバイルと机上用ノートなどで使い分けたい方は、内蔵より外付けモデルが便利だ(画像クリックで拡大)