従来、マンション選びの基準と言えば、もっぱら駅からの距離、部屋の広さ、価格だった。最近ではオール電化などで安全・省エネをアピールする物件も増えているが、やはり似たような造りの物件は多い。そんななか、エコという切り口を明快に打ち出して人気を集めるマンションがある。

 リブランの分譲マンション「エコヴィレッジ」シリーズは、「昔の日本住宅のよさを生かす」という考えの下で設計されている。特徴は、緑をふんだんに活用していること。建物の周囲には樹木が植えられており、それぞれに役割がある。例えば、建物の南側には落葉樹を植え、夏には暑い日差しを遮るようになっている。冬は落葉して暖かい日差しを取り入れられる。また、北側には常緑樹を植え、夏は冷気をため、冬は北風が建物を冷やすのを防ぐといった具合だ。

 各部屋のベランダには、植物を利用した「緑のカーテン」が設置されている。これが夏の日差しを遮るのに大きな役割を果たしてくれる。日差しを防ぐには、室内に遮熱カーテンを付ける方法もあるが、これでは光がガラスの内側まで届くため、一定の熱が入り込んでしまう。ところが緑のカーテンだと、ベランダで日差しを遮るので、室内へ熱が入るのを大幅に防げる。

 床には無垢材を使い、玄関や窓には、風だけを通すルーバー(格子)などが設置された造りで、地域の相場より300万〜500万円ほど高い。緑のカーテンの手入れも各戸の住人が行うことになるが、「ぜひここに住みたい」と選ぶ人が多いという。環境意識の高い消費者の心をしっかりつかんでいる。

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