2006年3月末の統合から3年――。グループ内外の統合や再編作業も終盤を迎え、バンダイナムコゲームスは次のステージへと歩みを進める。2009年4月に社長への就任が決まった同社の鵜之澤伸副社長にゲーム市場の動向と、統合の成果や今後の方針について聞いた。(聞き手:中村 均)

市場としては堅調だが未達成感が残った2008年

バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長

――恒例ですが、まずはこの年末年始の手ごたえについてお聞かせください。

鵜之澤氏:全体的なイメージからすると、年末年始は悪くなかったじゃないですか。国内で、いい動きを見せたタイトルとしては『ガンダム無双2』と『太鼓の達人Wii』が代表格。ただ、こうしたものがある一方、当社が超ハッピーな状況だったかというとそうでもない。

 まあ、年度単位で見れば、年始の商戦は2009年3月まであるわけなので、まだまだ勝負は続いている感覚ですよ。

――では、2008年全体を通してみるといかがでしたか。

鵜之澤氏:2008年全体では、ちょっと未達成感がありますね。特にお膝元の国内市場が予算比で70%くらいにとどまったことが問題です。けれども、その分、海外は良かった。特に欧州の伸びがすごかった。米国も堅調でしたし。

――欧米での売り上げのけん引役はやはり『ソウルキャリバーIV』ですか。

鵜之澤氏:いや、『ソウルキャリバーIV』だけじゃなくて、アニメキャラクター系のタイトルなども含めて、いろいろなタイトルが好調でしたね。

 とりわけ、日本にいると売れている感覚がわからないと思いますけど、Wii向けの『ファミリースキー』は日米欧での販売本数が100万本を超えたんですよ。同じくWii向けの『ファミリートレーナー』もワールドワイドで100万本超え。

 こういうタイトルの貢献度は大きいですよね。Wii向けなので、プレイステーション3(PS3)やXbox360向けのHD(High-Definition)系タイトルのような高額の予算規模ではないため、利益率がいいわけです。

 予想外の売れ行きを見せたタイトルもあったことで、欧州は予算比で150%くらいの到達度で、北米も100%を達成しています。

――ワールドワイドで見ればいい結果だったわけですね。

鵜之澤氏:そう。だから逆に国内市場をもっと何とかしたかった。そういう意味で、当初の思いには届かなかったな――というのがあるわけです。

 例えば、『ソウルキャリバーIV』はワールドワイドでは230万本の売り上げですけど、日本では20万本そこそこ。約10%くらいですよね。『ファミリースキー』も国内は13万本で、世界ではミリオン。これもだいたい約10%。

 こういう数字を見ると、国内市場での売り上げが、ワールドワイドでのゲームビジネスにおける国・地域別シェア(の市場統計値)にリンクした格好になっていますね。

『スター・ウォーズ』のゲストキャラクター登場で話題を呼んだ『ソウルキャリバーIV』
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