規格外品がメーンだった「直売所」が進化
生産者から新鮮な野菜が買える場として存在感増す
流通や外食など、消費者へ野菜を届けることを本業とする企業が生産に乗り出すなか、生産を本業とする農業従事者も変わりつつある。その象徴的存在が、最近話題を集めている「農産物直売所」だ。
直売所自体は1990年ごろに誕生したもので、決して珍しいものではない。当初は、既存の流通ルートに乗せられない規格外品の農産物を、農家が直接消費者に販売するための場だった。形や色が不ぞろいな規格外品に対して農家が自ら値付けするため、市販品よりも価格が安い。しかも中間流通を介さないので、流通に時間のかかる市販品よりも鮮度が高い。新鮮な野菜が手ごろに買える点が評判を呼び、直売所は全国に拡大。いまや、その数は大小合わせて1万5000にも上るという。
そうなれば、一般の小売店同様に競争も起こる。その結果、昨今では店舗面積は広く、品揃えは豊富になる傾向にある。直売所はこの約20年の間に、農家が規格外品を安く売るための場から、直接農家から新鮮な野菜を買える場へ、その存在意義が大きく変わってきたのだ。











