冬本番。ゆっくりと温泉宿にでも泊まって、豪華な夕食を食べながらあたたか~い熱燗で一杯……と、心も身体も温まる旅行を楽しみたい季節だ。また、今年1年の旅行プランを立てるにしても早いに超したことはない。

 しかし「100年に1度の津波」といわれる世界的な金融危機に見舞われている厳しい不況の真っ只中、フトコロにも大寒波がやってきている。贅沢な旅行はなかなか難しい。

 では、少しでも安く旅行を楽しむ方法はないだろうか? せっかくなら温泉も料理も楽しみたいし、高級ホテルとまでは言わないまでも、それなりに“イイ宿”に泊まりたいのが人情。そこで、ぜひ利用したいのが自治体の保養所だ。実は全国の自治体の多くは、宿泊施設を所有し、保養所として格安で開放しているのだ。

 自治体の保養所というと、公共施設特有の簡素で殺風景な施設を想像するかもしれないが、侮るなかれ、最近では運営を民間に委託している保養所が増えて、ホテルや旅館にひけをとらない立派な宿も少なくない。温泉地やリゾート地など好立地にあるのはもちろん、源泉掛け流しの温泉が楽しめたり、体育館やテニスコート付きなどスポーツを楽しめる施設も充実している。中には露天風呂や展望風呂付きなど、リゾート地の高級ホテルさながらの趣向を凝らした宿だってある。しかも、以前であれば保養所の利用は各自治体の住民だけに限定するところが多かったが、住民以外でも利用できるところも増えている。一般の宿泊料金はその自治体の住民に比べて若干割高になるものの、それでも大部分の保養所が温泉にも入れて1泊2食付きで1万円以下という安さだ。身近にこんなにお得な宿があるのだから、利用しない手はないだろう。今回は東京都の市区が所有するオススメの保養所を厳選して紹介する。

 なお本文で表示する料金は、いずれも大人一般料金、消費税込みだ。いずれも、誰でも利用できる自治体の保養所だが、自治体が所有するものなので、一般利用者に比べその自治体在住者の宿泊料金は、さらに2000円~3000円程度安くなる。また、予約受付の時期も早いなど、優先的に利用できる。

 また、在勤・在学者であれば在住者と同じ扱いとする自治体もある。例えば、大田区の職場や学校に通勤・通学している人の場合、他の区の在住者であっても大田区の「休養村とうぶ」を区民と同等の条件で利用できるわけだ。親族についても同じく在住者と同じ扱いとしている自治体もある。家族が通う職場や学校のある市区を含めると、かなり選択肢が広がるだろう。

 今回は東京都の各自治体が所有する保養所を紹介するが、もちろん東京都以外にも保養所を所有している自治体は全国に数多くある。何はともあれ、まずは自分が住んでいる、通勤・通学している自治体のホームページで、保養所があるかをチェックしてみよう。

※今回紹介した宿泊料金とは別に入湯税が必要な場合もある