冬商戦に向け、各社ともフルラインアップで出そろった薄型大画面テレビ。その“主戦場”は32V型・37V型の中型スタンダードモデルだが、各メーカーが高画質化や目玉機能でしのぎを削るミドルレンジからハイエンドモデルこそ、“選んで楽しい、買ってうれしい”モデルと言える。各社のラインアップを見てみると、以前にも増してバリエーション豊かになっている印象だ。

 この冬のテレビの傾向を見ると、「フルHDパネル」「倍速駆動」「HDD内蔵」「x.v Color対応」といった1年前のハイエンド機能が、37V型以下のスタンダード機にまで搭載され始めている。このため最新のミドルレンジモデルは、1年前のハイエンドモデルに近い機能を持ちながら、20万前後というお買い得感になっているのだ。

 これに対して、各社が新技術を投入するこの冬のハイエンドモデルは、個性を競う進化を遂げている。

 例えば、ソニーの最上位モデル「BRAVIA XR1シリーズ」、シャープの「AQUOS XS1シリーズ」では、LEDバックライトの導入により画質の大幅アップを実現している。東芝の「REGZAシリーズ」は次世代の映像技術として研究を続けてきた「超解像技術」を初めてテレビ用に実用化するなど、画質の進化は店頭でも実感できるほどになっている。

 2008年を通して大きなトレンドとなった“超薄型”の設計も、ミドルレンジ~ハイエンドに登場した新しい贅沢だ。例えば、日立製作所の「Wooo UT770シリーズ」やシャープの「AQUOS XS1/XJ1シリーズ」は本体をチューナー部から分離するセパレート設計を採用しており、ソニーの「BRAVIA ZX1シリーズ」は本体とチューナー部をワイヤレスでつなぐ離れワザまで標準で対応するようになった。

 さらに細かな機能まで注目すると、テレビのウリとしては目玉になりにくい「アクトビラ ビデオ」などのネット対応、さらに内蔵スピーカーの音質など、それぞれのモデルが手を抜かずに作り込んでいる。

 ハイエンドモデルは各社独自の新しい差別化を行うカテゴリーだけに、40V~50V型以上までラインアップし、価格は30万~40万円以上と、ミドルレンジに比べても割高だ。しかし、テレビは一度購入したら長く使うものだけに、ちょっと贅沢をしていいモノを選んでも損にはならない。長く付き合える一台を探すためにも、各社のミドルレンジ~ハイエンドのモデルを徹底紹介していこう。

シャープ「AQUOSシリーズ」
LED部分駆動の最高級からプレミアム、高画質スリムと選択肢は豊富

……記事を読む

パナソニック「VIERAシリーズ」
ネット接続とSDカードによるリンク機能で“遊べる”機種をそろえる

……記事を読む

ソニー「BRAVIAシリーズ」
画質を向上させる独自技術が目白押し

……記事を読む

東芝「REGZAシリーズ」
全モデル録画対応&超解像技術搭載 高機能ぶりが光る

……記事を読む

日立製作所「Woooシリーズ」
薄型液晶と大画面プラズマを展開 録画機能も魅力

……記事を読む

三菱電機「REALシリーズ」
光沢コートや疑似サラウンドなど独自技術が光る

……記事を読む

パイオニア「KUROシリーズ」
プラズマならではの“黒の締まり”をさらに向上

……記事を読む

(文/折原一也)