10月末時点で、ミニノートの中で最も人気なのは日本エイサーの「Aspire one」で、アスースの「Eee PC 1000H-X」が続く。10月下旬に値下げした日本HPの「HP 2133 Mini-Note PC(ハイパフォーマンスモデル)」、日本メーカーでは東芝の「NB100」が人気だ。Aspire oneを例に、売れ筋モデルのポイントを具体的に考えてみよう。

 まず挙げられるのが、SSDではなくHDDを搭載していること。Aspire oneの秋冬モデルは120GBから160GBへ容量がアップした。これは少し前の20万円クラスのA4ノートと同じ容量だ。これぐらいの容量があれば、サイズの大きい動画や音楽ファイル、デジカメ写真などを大量に保存でき、普通のノートPCと同じ感覚で使用できる。SSDを搭載しているミニノートもあるが、その容量は大きくても16GBで160GBの1/10程度しかない。

 次に挙げられるのは「デザイン」だ。ミニノートはいつでもどこでも持ち歩けるのが魅力。それだけに持ち運びやすいサイズと重さ、それに見た目が重要だ。Aspire oneは、携帯電話機などに使われる日本写真印刷の「成形同時加飾転写システム」を使った光沢仕上げの天板が美しい。きれいなだけでなく磨耗しにくく傷にも強いのが特徴。縁は緩やかにカーブしていて手になじみやすく持ちやすい。好みは人それぞれだが、ミニノートの中でもスタイリッシュなデザインだ。複数のカラーバリエーションも用意している。

 キーボードの「使いやすさ」にも注目したい。Webサイトを見るだけでなく、掲示板に書き込んだり、メールを書いたり、ブログを更新したりといった作業に使うなら、入力しやすさは重要だ。Aspire oneのキーピッチは約17mmで打ちやすい。キー配置もスタンダードだ。同じ8.9型ワイド液晶を備えた機種でも15mm台のピッチしかないモデルがあり、キー入力性はモデルごとに違いが出る。

Aspire oneはスマートなデザインが特徴。11月1日に発売した秋冬モデルではシーシェルホワイトとサファイアブルーに加え、新色のギャラクシーブラックを追加した(画像クリックで拡大)

 価格も気になるだろう。Aspire oneは発売当初からライバル機種に比べて5000円ほど安く設定されていた。製品の供給も潤沢で売り切れ状態になりにくかったのも売れた理由の1つだ。デザイン、使いやすさ、価格のバランスが総合的に優れていることがAspire oneの人気につながった。記憶装置以外にスペックの違いを出しにくいミニノートは、どうパーツを組み合わせるかがヒットの鍵を握る。

 もちろん、SSDを搭載するアスースの「Eee PC 901-X」や、コンパクトな東芝「NB100」なども人気があり、それぞれ選ぶ理由がちゃんとある。これらを踏まえて、次にミニノート選びのポイントを掘り下げてみよう。