原宿店ならではのポップで明るい店内に、人気のヤングラインが勢ぞろい

 H&Mは、豊富な商品ラインナップを武器に、立地のマーケット特性や店舗の広さに応じた店づくりを行っている。それがH&Mの強みの一つであり、日本でも銀座、原宿でその印象は大きく異なる。

 銀座店はOL、ビジネスマンを狙い、通勤服を中心とした品揃えと高級感漂う内装が印象的。一方、原宿店では20代の若者層をターゲットに、クラブシーンやストリートからインスピレーションを得た「ディバイデッドライン」を新たに展開。開放感のある空間を生かした明るくポップな内装で、原宿らしさを表現している。

 原宿店の見どころについて、H&Mジャパン・PRコミュニケーションマネージャーのミエ・アントンさんはこう語る。

 「日本初上陸のディバイデッドラインはもちろん、既存店舗にはない新しい内装デザインも特徴です。若手クリエーターのイラストを壁に描いたり、ユニークなデザインのマネキンを多用したり、見どころはいっぱい。原宿店も銀座店同様、新世代のモデル店舗。2009年から他国の店舗にも採用していく予定です」

 もちろんディスプレイにも原宿店ならではの工夫が見られる。最新のマネキンが着飾るのは、原宿のストリートカジュアル。アニマル柄と花柄の重ね着など、ルールにとらわれない奇抜なミックススタイリングを提案している。「H&Mの特徴でもあるインスピレーショントリップ(スタッフが世界じゅうに散らばって行う市場調査。これをもとにシーズンテーマとデザインを決めていく)では、何度も原宿を訪れています。日本のストリートファッションはH&Mのアイデアソースの一つになっている」とアントンさん。

 オープン当日早朝から訪れた女子高生は「とにかく商品もお店も可愛くて驚きました。行列が収まったら頻繁に利用したい」とすっかり気に入った様子。ほかにも「おしゃれなユニクロといったイメージ」「銀座と違って買いやすい」「原宿に着たらまた寄りたい」など評判は上々。銀座店で大人客の支持を得たH&Mは、若者文化の発信地、原宿でもおしゃれな若者客を虜にすることに成功したようだ。

黒を基調としたシックな銀座店と異なり、天井が高く、窓の多い原宿店は白一色で統一し、明るく開放的な雰囲気。ウィンドーのブラインドには片面鏡のルーバーを使用し、自然光と反射光を効果的に取り入れている。設計は社内のインテリアデザインチームが中心となり、英国のデザインユニット「ユニバーサル・デザイン・スタジオ」の協力を得た(画像クリックで拡大)

スウェーデンの若手イラストレーター、ルヴィーザ・バフェットさんによるポップなイラスト。エレベーターやフロア案内など店内いたるところに採用している。先着500名に配布されるオープン記念Tシャツにもバフェットさんのイラストが描かれている(画像クリックで拡大)